ブリッジレポート カイオム・バイオサイエンス 前期にビジネスモデル大転換

May 23, 2018(Investment Bridge)-  (4583)カイオム・バイオサイエンス  会社概要レポート

・独自技術であるADLib(r)システム等の複数の抗体作製技術を駆使して最適な抗体を取得し、アンメットニーズの高い疾患に対する抗体医薬品の開発候補品創出に取り組むバイオベンチャー。

・バイオ医薬品およびその中心的な存在である抗体医薬品は、従来の医薬品と比較し少ない副作用と高い効果が期待される医薬品で、現在の医療用医薬品の年間売上高の上位半数を占めている。抗体関連の技術進歩が進み開発可能領域も依然大きく、アンメットニーズへの対応が期待されるとともに、今後も着実な市場拡大が続くと見られている。

・事業内容は、同社が保有する複数の抗体作製技術(技術ポートフォリオ)を用いて治療薬や診断薬等の抗体医薬品候補を開発する「創薬事業」および、抗体作製技術等を用いて製薬企業や診断薬企業、大学等の研究機関で実施される創薬研究を支援する「創薬支援事業」の2つ。創薬事業においてはパイプラインの拡充と早期の導出、創薬支援事業においては新規顧客の開拓に注力している。

・①技術ポートフォリオを統合的に運用して新規の創薬研究事業を展開、②抗原・タンパク質調製や抗体精製、動物試験等の創薬基盤技術および創薬支援機能を保有、③外部ネットワークを通じたシーズ探索の3点から構成される抗体開発候補品創出能力が成長の源泉であると同社では考えている。

・小林社長は株主・投資家に対し、「創薬事業において2件の導出実現(うち1件はオプション契約中)に加え、パイプラインの拡充も着実に進捗しており、まだ雪の下ではあるが新たな芽が息吹きつつある。現在を『第二の創業期』と認識し、全社一丸となって皆様の期待に沿えるよう邁進していくので、是非引き続き応援していただきたい。」とのメッセージを伝えている。

・前期にビジネスモデルの大転換を行った同社だが、17年9月に導出契約、18年3月にはオプション契約獲得と相次いでビジネスを進展させた。ただ、この2品目が今後どこまで成長するかを現時点で予測するのは難しいことに加え、まだ導出に至っていない他のパイプラインについても導出の段階でどういうディール(収入の仕組)になるかは不明であることなどから、会社側にとっても数値面での明確な見通しを立てることは難しく、残念ながら投資判断を下すのも容易ではない。
ただ、小林社長がインタビューで語っているように、「新たな芽が息吹きつつある」ことは確かなようであり、創薬支援事業で着実にキャッシュを獲得しつつ、創薬事業の本格離陸を目指す同社の変化を、パイプライン拡充の進捗を中心に注視していきたい。


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