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サマーズ氏が警鐘、FRBは1970年代の過ち再現も-CPI鈍化見通し

  • 7月の雇用統計、米経済がなお過熱気味であることを示す
  • CPI鈍化なら状況は制御できていると米金融当局が考える恐れも

サマーズ元米財務長官は総合インフレが今後鈍化すれば、タイミング的にさらなる行動が必要であるにもかかわらず、政策が奏功していると米金融当局が結論付けるのではないかと懸念を示した。

  サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、「ノンコアインフレの面で幾つかの良いニュースが出てくるということを私は心配している」と発言した。

  10日発表される7月の米消費者物価指数(CPI)はガソリン値下がりを主因にインフレ率の鈍化を示す見通しとなっており、景気減速を巡る幾分の兆候も踏まえ、「状況は制御できていると米連邦準備制度が考える」恐れがあると語った。

  7月の雇用や賃金統計が示すように、米経済はなお「過熱」気味だとサマーズ氏は指摘。「熱を帯びる」労働市場は「持続的なインフレ、あるいは物価上昇の加速」も意味するだろうと述べた。

  米労働省が5日発表した7月の非農業部門雇用者数は前月比52万8000人増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想全てを上回った。

7月米雇用者数、予想大幅に上回る伸び-リセッション懸念和らぐ

Core gauge of inflation rising at similar levels under Nixon
 
 

  ハーバード大学教授でブルームバーグテレビジョン寄稿者のサマーズ氏は、「こうした数字の全てが過熱しているということを物語っており、まだ制御されておらず、なお制御への軌道にも乗っていない」と分析。「私の懸念はむしろ増した」とも話した。

  同氏は「抑制に向けた行動が十分でなく、インフレを長続きさせた1970年代のような状況になる」危険性もあると述べた。

米経済は過熱気味と語るサマーズ氏
Source: Bloomberg

原題:Summers Warns Fed on 1970s-Style Mistake With CPI Set to Slow(抜粋)

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