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ウォール街のボーナスは急減の見込み、投資銀不調で前年から様変わり

  • 2022年1-6月の投資銀行業務の収入は米大手5行で前年比43%減少
  • 大手銀がコストを意識するようになり人材獲得競争は鎮静化
A "Wall Street" sign on a building near the New York Stock Exchange.

A "Wall Street" sign on a building near the New York Stock Exchange.

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

投資銀行業務に携わるバンカーらは昨年、ディールメーキングの活況と人材争奪戦の中で高額のボーナスを得た。しかし、今年はそうはならない見込みだ。

  報酬コンサルティング会社ジョンソン・アソシエーツが4日発表したリポートによると、債券と株式の引き受けを担当するバンカーのインセンティブ報酬は今年45%余り減少する可能性がある。M&A(企業の合併・買収)助言担当者らのボーナスは25%減が見込まれる。

  同社マネジングディレクターのアラン・ジョンソン氏はインタビューで「2021年は素晴らしい年だったが今年は本当に落ち込む。ボーナスが減ったことは以前にもあったが、年末までのインフレを踏まえれば特に痛手になると思う」と話した。

  2022年1-6月(上期)の投資銀行業務の収入は、ウォール街の大手5社で前年同期比43%減少した。インフレ高進やリセッション(景気後退)懸念に加え、ロシアのウクライナ侵攻を含む世界的な混乱で市場が大きく変動し、顧客は取引を手控える傾向がある。また大手銀がコストを意識するようになり人材獲得競争は鎮静化した。

  一方、株式トレーダーはボーナスが10%増、債券トレーダーは20%増となる可能性がある。市場の混乱がトレーディング収益を押し上げている。

  その他の分野では資産運用部門が20%減、ウェルスマネジメントは15%減となる見通しだという。また、大手プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社も5%減の可能性があり、より小規模な企業は10%減もあり得るとジョンソン・アソシエーツは試算。

  株式ファンドでは15%減の公算。ただ、マクロやクオンツファンドは逆に20%以上のボーナス増があり得るという。

原題:

Wall Street Bonuses Poised to Plunge Following Slowdown in Deals(抜粋)

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