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【米国市況】リセッション懸念で国債上昇、商品下落-ドル135円後半

A pedestrian on California Street in the financial district of San Francisco, California, U.S., on Monday, May 9, 2022. 

A pedestrian on California Street in the financial district of San Francisco, California, U.S., on Monday, May 9, 2022. 

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

5日の米金融市場では国債が上昇。対中関税の引き下げを巡る協議を受けて楽観が広がったものの、リセッション(景気後退)懸念を和らげるには至らなかった。原油や銅などの商品には下押し圧力が続き、外国為替市場ではドルが上昇した。

 
  • 米国株はS&P500種が小幅高-一時は2.2%安
  • 米国債は上昇、リセッション懸念-10年債利回り2.83%
  • ドルは逃避需要で上昇-対円では135円台後半
  • NY原油先物は急落、100ドル割れ-リセッション懸念が台頭
  • NY金先物、6日続落-リセッション懸念でドル急伸

  株式市場ではS&P500種株価指数が小幅高で終了。一時は2.2%安となる場面もあったが、エネルギー価格と国債利回りの低下でバリュエーションが高めの銘柄に対する圧力が和らいだ。テクノロジー株中心のナスダック100指数は1.7%上昇。

  ニューヨーク時間午後4時28分現在の米国債市場では、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.83%。

  関税引き下げを巡る協議をよそに、市場では米リセッションの可能性や根強いインフレに対する懸念が続いている。バイデン政権が対中追加関税の一部解除に近づいているとの報道がある中で、中国の劉鶴副首相とイエレン米財務長官は5日、米国の経済制裁や関税について協議した。中国からの輸入品に対する関税が引き下げられれば、米国の消費者物価に影響する可能性はあるが、インフレ鈍化にはほとんど効果がないとする見方も一部にある。

中国の劉鶴副首相がイエレン氏と会談-対中関税解除に重大な関心 (2)

  S&P500種株価指数は前営業日比0.2%高の3831.39。ダウ工業株30種平均は0.4%安の30967.82ドル。ナスダック総合指数は1.8%上昇。 

  オッペンハイマーのチーフ投資ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は「上期が過ぎ、投資家としてはこの先何が待ち構えているか考えずにはいられない。これまでの状況を見ると、不確実性や機能不全の強まりがあらゆる資産クラスの価値に混乱をもたらしてきた」と述べた。

  ブルームバーグ・エコノミクスの最新予測によれば、米国が向こう1年間にリセッションに陥る確率は現在38%とみられている。

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Oil prices sank as the dollar rose Tuesday
WTI原油先物(白線、右軸)、ブルームバーグ・ドル指数(青線、左軸)
出所:ブルームバーグ

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して上昇。リセッション懸念を背景に安全資産を求める動きが強まった。

  スコシアバンクのチーフFXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏はリスクオフムードに加え、独立記念日の祝日(4日)に伴う流動性の低さが動きを増幅させたと分析した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1%上昇。ニューヨーク時間午後4時半現在、ドルは対円で0.2%高の1ドル=135円91銭。ユーロは対ドルで1.5%安の1ユーロ=1.0267ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は急落。約3カ月で最大の下げとなった。供給はタイトな状況が続いているものの、リセッション懸念が勝った格好だ。世界的な景気低迷がいずれ需要を冷え込ませるとの不安が強まっている。

  シティー・インデックスの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「需要減退に対する懸念がタイトな供給への不安に勝り始めており、そうした中で原油価格は急落している」と分析。「世界の主要経済が向こう数カ月にマイナス成長となり、米国はリセッションに陥ると予想するアナリストが増えている」と語った。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前営業日比8.93ドル(8.2%)安の1バレル=99.50ドルで終了。下落率は3月9日以来の大きさとなった。ロンドンICEの北海ブレント9月限は10.73ドル下げて102.77ドル。

  ニューヨーク金先物相場は6営業日続落。リセッション懸念の強まりでリスク資産が幅広く売られる中、ドルが急伸し、金の妙味が低下した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は2.1%安の1オンス=1763.90ドルで引けた。

原題:Recession Fears Boost Treasuries; Commodities Drop: Markets Wrap(抜粋)

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