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中国除くアジア新興市場から大規模な資金流出-始まったばかりか

  • 7カ国・地域の株式市場、4-6月に計400億ドルの純流出
  • 「投資家は慎重姿勢を維持するだろう」とアバディーン
The flags of the Association of Southeast Asian Nations (ASEAN) and its member countries

The flags of the Association of Southeast Asian Nations (ASEAN) and its member countries

Photographer: UDO WEITZ

中国を除くアジアの主要株式・債券市場の一部で過去の市場危機を上回る資金流出が起きている。この流れはまだ始まったばかりかもしれない。

  インドとインドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、台湾、タイの7カ国・地域の株式市場は4-6月期に計400億ドル(約5兆4000億円)の純流出を記録。2008年の世界的な金融危機、13年の「テーパータントラム」、18年の米利上げ局面のいずれの時期と比べても多かった。

  最も売りが激しかったのはハイテク企業の多い台湾と韓国、そしてエネルギー輸入国のインドだった。インドネシアの債券市場からも外国勢は大規模に資金を流出させた。

  背景には、インフレ高止まりや中銀による積極的な利上げが世界の成長見通しに影を落としていることがある。新型コロナウイルス対策の行動制限で影響を受けた世界経済がまだ回復途上にある中、米リセッション(景気後退)懸念のほか、欧州や中国のサプライチェーン混乱も資産が売られる要因だ。

Foreigners Flee

Global investors pulled more out of Asian stocks than previous episodes

Source: Bloomberg

Note: Aggregate outflows from Taiwan, India, South Korea, Indonesia, Malaysia, Philippines and Thailand

  アバディーンのアジア株担当シニア投資ディレクター、プルクサ・アイアムトントン氏(シンガポール在勤)は「現状下では輸出依存度の高い経済とバリュエーションが高い市場に対して、投資家は慎重姿勢を維持するだろう」と指摘。「リセッションのリスク上昇を背景に、世界的にテクノロジー分野の見通しは不透明にとどまると見込まれる」と付け加えた。 

Stocks tumbled in South Korea, Taiwan and India last quarter
 
 

  一方、フェデレ―テッド・ヘルメスのファンドマネジャー、カルバン・チャン氏は円安が台湾と韓国の経済・株式にマイナス要因だと指摘。日本同様の製品を輸出するため、市場シェアを失うとの懸念につながると分析した。

 

原題:

Supersized Outflows From Emerging Asian Markets Have Room to Run(抜粋)

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