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KDDI、音声通話・データ通信ともほぼ回復-通信障害で株下落

更新日時
  • 現在ネットワーク試験を継続中で、完全復旧は未確認とKDDI広報
  • 通信障害は2日発生、4日午後も音声通話が利用しづらい状況だった
KDDI Corp.'s "au" brand logo is displayed

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Photographer: Tomohiro Ohsumi

KDDIは4日、2日から続いていたau携帯電話などの通信障害に関して同日午後4時現在で音声通話・データ通信とも全国的にほぼ回復していると発表した。トヨタ自動車などの車載用通信システムも含めた法人向けサービスにも影響が広がり、KDDIの株価は下落していた。

  KDDIの広報担当者によると、音声通話はシステム的にはほぼ復旧しているものの、実際に障害発生前の状態に回復したかについてはネットワーク試験を継続中で、未確認だという。確認ができ次第、完全復旧宣言を行う予定。

  2日未明に発生した通信障害は4日午後になっても音声通話で利用しづらい状況が続いた。一部法人では、午後4時半の時点で音声通話の不具合が継続している。

  同社の高橋誠社長は3日の記者会見でメンテナンスの一環でインターネットや電話回線などで送られる情報量のルート変更を行っている最中に設備障害が発生したことが原因だったとし、影響は最大3915万回線に及んだと説明。「社会インフラを支える立場として反省している。多大な迷惑をかけたことを深くおわびする」と陳謝した。

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KDDIの東京の店舗の様子
 

  木原誠二官房副長官は4日の記者会見で、「国民生活や社会経済の重要なインフラである携帯電話のサービスについて長時間利用困難になっているということであるので大変遺憾」と述べ、「事態を深刻に受け止める」と話した。

  また、金子恭之総務相は3日の会見で、本事案を電気通信事業法上の「重大な事故」に該当するとし、同法に基づきしかるべき行政対応を取るとした。

  同社株価は4日の寄り付き直後に一時3.9%安の4145円と、3月30日以来の日中下落率を付けたが、その後は下げ幅を縮小。同1.7%安の4241円で取引を終えた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の田中秀明シニアアナリストは、「個人利用者に加え法人サービスにもマイナス影響を及ぼした」とし、短期的に株価への影響は「ネガティブ」だが、「大手携帯キャリア全てが抱えるリスクであり契約数に大きな変動が起こるとは考えにくく、長期化はしない」だろうとした。

  今回の通信障害では、auやUQモバイルなどで音声通話やデータの送受信が利用しにくい状態になったほか、一部の銀行の現金自動預払機(ATM)が使えない状況になるなど、週末を過ごす人々の生活に影響が出た。

  KDDIと提携関係にあるトヨタは2日、同社が提供するコネクテッドカー(インターネットでつながる車)のサービスが利用できない状況となっていると発表した。

  コネクテッドカーでKDDIの通信回線を使用しており、スズキも今回の不具合で緊急時にオペレーターにつながる電話サービスが使えない状況になった。広報担当者によると、午後4時半の時点でも状況に変わりはなく使用できないという。エアコンの遠隔操作やドアの鍵の開閉などのサービスに影響はない。

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(直近の状況について、スズキとKDDIのコメントを追記しました)
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