ファウチ氏、陰性確認後にまたコロナ陽性-ファイザー経口薬服用
Riley Griffin-
米国立アレルギー感染症研究所所長は「パクスロビド」を服用
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症状悪化のため5日間の服用を再度開始、今は「まあまあ」良い

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は28日、新型コロナウイルス感染後に米ファイザーの経口薬「パクスロビド」を服用し抗原検査で陰性となったが、数日後に再び陽性反応が出たことを明らかにした。
ブースター(追加免疫)2回を含めワクチン接種済みのファウチ氏は6月に入りコロナに感染。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)対応で陣頭指揮を執ってきた同氏は81歳と高齢で、合併症のリスクが高いことから、パクスロビドを処方された。

ファウチ氏
Source: The Hill/Pool
ファウチ氏がコロナ陽性、米国立アレルギー感染症研所長-症状軽い
ファウチ氏は米誌フォーリン・ポリシーのグローバル・ヘルス・フォーラムでのイベントで、「5日間のパクスロビド服用を終え、抗原検査では3日連続で陰性に戻ったが、4日目に念のため改めて自分で検査したところ、また陽性反応が出た」と述べた。
同氏同様、パクスロビドの服用完了で陰性となっても再び陽性に戻るケースは多くの患者から報告されている。ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は5月、そうした患者に医師がパクスロビドを再処方することは可能だと述べたが、米医薬品当局は再度の服用に効果がある証拠はないとしていた。
ファウチ氏は2回目の服用を開始したとし、その理由に「1回目の時点よりもひどく悪化した」症状を経験したことを挙げた。今回の5日間の処方もほぼ終わりに近づき、依然として症状はあるものの、「まあまあ良くなった」と語った。
原題:Fauci Suffers Covid Symptom Rebound After Pfizer’s Paxlovid (抜粋)
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