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勿来火力9号機が計画外停止、ファン故障-姉崎5号機は運転再開

更新日時
  • 出力60万キロワットの勿来9号機が設備故障で停止、きょう復旧予定
  • 東電管内で電力需給逼迫注意報続く、東京都には熱中症警戒アラート

東京電力ホールディングス(HD)と東北電力管内に電力を供給する勿来火力発電所(福島県いわき市)9号機が30日、設備故障のため停止した。東電HD管内では電力需給逼迫(ひっぱく)注意報が続く中、今回の計画外停止により状況はさらに厳しさを増す恐れがある。

Inside Joban Joint Power Co. Coal-fired Power Station
勿来発電所(2014年2月)
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  日本卸電力取引所(JEPX)の発電情報公開システムによると、石炭を燃料とする9号機(出力60万キロワット)は29日夜に設備故障のため出力が低下。30日午前3時に停止した同設備は同日中に復旧する予定とされている。勿来発電所を運転する常磐共同火力にはJERAと東北電が49.11%ずつ出資している。

  常磐共同火力の広報担当によると、同9号機に2系統ある排ガスを排出するためのファンの1つが故障したために停止。午後3時ごろに出力25キロワットでの運転再開を目指しているという。

  記録的な暑さが続く中、東電HD管内では4日連続で電力需給逼迫注意報が発令されており、30日には東京都に今年初めて熱中症警戒アラートが発表された。政府は暑い時間帯には冷房を活用するなどして熱中症にならないよう注意しつつ、使用していない照明を消すといった「無理のない範囲での節電」を呼びかけている。

  需給改善に向け、東電HDと中部電力の燃料・火力合弁会社、JERAは長期計画停止中だった姉崎火力発電所5号機(千葉県市原市、出力60万キロワット)の運転をきょう午前10時45分に再開したと発表した。当初は29日に運転再開する予定だったが、老朽化した設備の補修作業に時間がかかっており1日遅れていた。

  全国の需給調整などを担う電力広域的運営推進機関によると、東電HD管内では、30日に最も電力需給が逼迫する午後5時から5時半の間の予備率が一時安定供給には最低限必要とされる3%を割り込んでいたが、現時点では3.91%まで改善している。

(情報を追加して記事を更新します)
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