スペインのインフレ率が10%に上昇、ピーク期待後退-欧州債上げ縮小
Alonso Soto-
スペイン6月のインフレ率、エコノミスト15人の予想を全て上回る
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ドイツのNRW州インフレ低下で欧州債上昇も、急速に上げ縮小

Shoppers at a fresh produce stall at a market in Madrid, Spain.
Photographer: Emilio Parra Doiztua/Bloombergスペインのインフレ率は予想以上に上昇し、過去最高に達した。政府の物価上昇抑制策にもかかわらず、インフレ圧力の強まりを示唆した。
スペイン統計局(INE)が発表した6月の消費者物価指数(速報値)上昇率は前年同月比10%となり、ブルームバーグが調査したエコノミスト15人の予想を全て上回った。予想中央値は8.7%。
5月は8.5%だった。スペインのインフレがピークを付けたとの期待は後退し、かつては一時的と予想されたインフレがどれほど消費者を圧迫しているかを浮き彫りにした。

29日の欧州債市場はドイツのノルトライン・ウェストファーレン州のインフレ率低下が明らかになり、ドイツ10年債が急騰したが、スペインのインフレ率が発表されると上げ幅を急速に縮小。ドイツ10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.58%となっている。
【MLIV】ドイツ国債売りの限界鮮明に、NRW州のCPI低下
ジェフリーズ・インターナショナルのマネジングディレクター、モヒト・クマー氏は「現在の市場はインフレ指標に過敏になっている」と指摘した。

原題:
Spanish Inflation Soars to 10% as ECB Gears Up for Rate Hikes(抜粋)
Choppy Start for Euro-Area Bonds on Mixed Inflation (Correct)(抜粋)
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