コンテンツにスキップする

ナイキ株下落、通期の粗利益率で低調な見通し-中国に慎重姿勢

更新日時
  • 粗利益率、横ばいから0.5ポイント低下を見込む
  • 出荷停滞が依然として問題に、在庫水準も増加

ナイキの株価が27日の時間外取引で一時3.5%下落した。通期の粗利益率について低調な見通しを示したほか、重要な中国市場に関する自社見通しに慎重だと説明した。

  ナイキは粗利益率について横ばいから0.5ポイント低下を見込んでいる。これに先立ち発表した3-5月(第4四半期)決算では、業績がアナリスト予想を上回った。数カ月にわたって続いてきたサプライチェーンの問題を乗り越えた。経営陣は今年度の売上高伸び率が2桁台前半になるとの見通しも示した。

  同社がこの1年間に苦戦してきた大中華圏の売上高は、為替変動の影響を除いたベースで20%の落ち込みを示し、アナリスト予想にも届かなかった。3-5月には新型コロナウイルス感染拡大で現地の業務に支障が出たが、幹部は同日のアナリストとの電話会見で、大中華圏を長期の成長市場と見ていることに変わりはないとし、この地域への投資を続けると表明した。

Shoe Stores In Shanghai
上海のナイキの店舗
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  マット・フレンド最高財務責任者(CFO)は電話会見で「大中華圏に慎重なアプローチを取った」とし、「3-5月業績を混乱させた要因に着目している」と説明した。

  ナイキによると、大中華圏の事業の6割強がコロナの影響を受けた。同社の主要物流拠点は100%稼働への復帰に3週間かかかった。

  3-5月の全世界の売上高は為替変動の影響を除いたベースで3%増の122億ドル(約1兆6500億円)。ブルームバーグ集計のアナリスト予想は121億3000万ドルだった。地域別で見ると、北米と大中華圏が減少する一方、欧州中東アフリカ(EMEA)が20%、アジア太平洋・中南米が24%それぞれ増えた。

  新型コロナ関連の工場操業停止に伴う生産問題は解消したが、出荷の停滞がなおナイキの問題となっている。在庫は23%膨らみ、同社は多くの品が輸送中に身動きが取れなくなったと説明した。

原題:Nike Skids on Downbeat Guidance Driven By Cautious China Stance(抜粋)

(見通しを追加し、全体を書き換えて更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE