中国テンセント株を売却、長期保有の先行き見えず-筆頭株主の子会社
Zheping Huang-
ナスパーズの子会社プロサス、持ち分の一部を売却へ
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JDドットコムの株式5400億円近くも売却した

Signage for Tencent Holdings Ltd. atop an office building in Shanghai, China, on Tuesday, March 22, 2022.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg南アフリカ共和国の大手インターネット企業ナスパーズの子会社プロサスは、自社株買いの資金を捻出するため、中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)の一部持ち分を売却する。ナスパーズはテンセントの筆頭株主。
オランダのプロサスは27日発表した資料で、同社と親会社の自社株買い計画を発表。また、中国のJDドットコム(京東)の株式約40億ドル(約5400億円)相当を売却したことも明らかにした。これらのJD株はテンセントから特別配当として受け取ったもので、事業戦略に合致しないという。
中国政府は国内大手のインターネット企業に対し、1年余りに及ぶ厳しい検査を実施。今回のテンセントおよびJD株の売却は、中国のネット関連株長期保有のメリットを巡る株主の懸念をあらためて浮き彫りにしている。ナスパーズはテンセント株の売却が秩序立てて行われると説明した。
27日の香港株式市場で、テンセントの株価は2.5%安となる場面もあった。一時は4%を超える上げとなっていた。一方、ナスパーズとプロサスの株価は同日の現地市場で急騰している。

原題:Prosus Will Sell Tencent Shares to Bankroll Buyback Program (1)、Tencent-Backer Prosus Unloads Nearly $4 Billion of JD.com Stock (抜粋)
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