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サマーズ氏、米リセッション入りでもFRBはインフレ抑制全うを

  • 高インフレを根付かせてしまった1970年代の過ちを避けよと指摘
  • 金融危機時や新型コロナ禍ほどの深刻な景気下降の可能性小さい
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., US, on Sunday, May 22, 2022. 

The Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., US, on Sunday, May 22, 2022. 

Photographer: Joshua Roberts/Bloomberg

サマーズ元米財務長官はインフレ抑制に向けた重要なポイントとして、米経済がリセッション(景気後退)に陥った場合でも、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局がブレることなく物価沈静化の政策を全うし、高インフレを根付かせてしまった1970年代の過ちを避けるべきだと述べた。

  サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「仮に痛みを伴う時期を経験するのであれば、インフレの怪物の息の根を確実に止めるまで手を緩めないようにするのが極めて重要だ」と指摘。「70年代が古典的な例だが、気分が良くなったからと言って、10日分の処方を終えずに、抗生剤の服用を途中でやめてしまうような失敗を経済政策当局は数多く犯してきた」と説明した。

米経済のリセッション入りはほぼ不可避だとサマーズ氏は指摘
Source: Bloomberg

  サマーズ氏は今後2年以内のリセッション入りはほぼ不可避だとの見解をあらためて示し、「実際にはその到来が早まるリスク」もあるとコメント。「それがどれほど深く、どれほど長くなるか予測するのは困難だ」としつつも、2007-09年の金融危機や20年の新型コロナウイルス禍の場合ほどの深刻な景気下降にはならない可能性があると述べた。

  米住宅市場を巡っては、住宅ローン金利の急上昇を踏まえれば、国内の多くの地域で不動産価格の「揺り戻し」があっても意外ではないとしつつも、「住宅については金融危機時ほど危険な状況にはない」として、金融のシステミックリスクに見舞われる公算は小さいとの考えを明らかにした。

原題:

Summers Urges Fed to Avoid 1970s Error of Easing Amid Recession(抜粋)

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