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ソフトバンクGの孫社長、さらなる自社株買いは「やる」-株主総会

  • いつ、どれくらいやるか言うべきでない、配当よりはベターとも発言
  • 5年、10年の単位で見れば、私はかなり自信がある-株価見通し

ソフトバンクグループの孫正義社長は24日の定時株主総会で、現在実施している1兆円の自社株買いに加え、さらなる自社株買いを行う可能性について株主に問われ、「やりますよ。一言で言えば」と回答した。

     一方で、自社株買いを「今まで何回もやった。そのときそのときの状況をみて、判断し発表する。いつ、どれくらいやるかは言うべきではない」とも述べた。

SoftBank CEO Masayoshi Son Presents Third-Quarter Results
ソフトバンクGの孫社長
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  孫社長は、増配を求める別の株主の質問には「安定配当は続けた方がいい」としながらも、配当は特定の日の株主に出すもので、「自社株買いは1株当たりの価値が増えるので、ベターな気がする」との認識を示した。

  ソフトバンクGは昨年11月に1年をかけて1兆円を上限とした自社株買いの実施計画を発表。今年5月までに累計で約5500億円を買い入れている。

ソフトバンクG、5月に1193億円の自社株買い-前月比35%増

  約2時間半に及んだ株主総会の冒頭、孫社長はこの1年間で3割以上下落した同社株の状況を説明。上場来の長期チャートを見せながら、右肩上がりだと弁明したが、その後も総会会場に足を運んだ株主やインターネットで参加した株主から低迷する株価や株主還元に関する質問が相次いだ。

  孫社長は「いろんな会社があるが、ソフトバンクGの株は一番安いと思う」と述べ、現在の時価総額と保有する時価純資産の差が10兆円以上あると指摘。株価上昇を何十年待てば良いのかと株主から厳しい質問が浴びせられると、「5年、10年の単位で見れば、私はかなり自信がある」と反論した。

  会場で総会に出席した東京都在住の会社役員、園田崇史さん(49)はブルームバーグの取材に応じ、ソフトバンクG株は「個別の企業業績というよりはマクロ経済、インフレや地政学的リスクの中で下がっていると思う」と話した。園田さんは2001年から同社株を保有し、「今は下がっているが、長期的に上がるとまだ期待している」という。

  新型コロナウイルス感染予防のため、この日の総会はオンライン中心で開かれ、東京都港区の竹芝本社会場に来場できる株主は150人に限定した。ソフトバンクG広報によると、出席株主数は114人(会場31人、インターネット83人)。年間44円の前期配当の実施や孫社長、新任のデビッド・チャオ氏を含む9人の取締役選任など3つの議案は賛成多数で可決された。

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