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新型コロナワクチン、接種導入後1年で推定2000万人の命救う-調査

  • 調査はワクチンへのアクセス不均衡がもたらす厳しい現実浮き彫りに
  • 世界的なワクチン接種の取り組みは「目覚ましい成果」-ワトソン氏

記録的な速さで開発された新型コロナウイルスワクチンは、接種導入後の1年間で2000万人の命を救ったと推定されることが、英医学誌ランセットの系列誌に掲載された調査研究で明らかになった。その半数余りは富裕国で救われた命であったという。

  世界保健機関(WHO)が支援するワクチン共同購入の国際的枠組み「COVAX(コバックス)」の対象国でも、700万人余りの死亡が回避された可能性が高いものの、調査結果は新型コロナワクチンへのアクセス不均衡がもたらす厳しい現実を浮き彫りにしている。ランセット・インフェクシャス・ディジーズ誌で公表されたデータによると、WHOの目標が達成されていた場合、貧しい国々では新型コロナによる死者のうち5人に1人程度は命が救われていたはずだという。

  ファイザーモデルナアストラゼネカ製などの新型コロナワクチンは、入院数や死者数を減らし、ワクチン投与回数は全世界で120億回余りとなっている。だが、富裕国が購入で先んじ、世界の多くの地域では昨年、ワクチンへのアクセス確保で苦戦した。

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アストラゼネカ製の新型コロナワクチン接種後に経過観察で待機中の住民(メキシコ市、2月)
Photographer: Alejandro Cegarra/Bloomberg

  この調査結果を共同執筆したインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究員、オリバー・ワトソン氏はインタビューで、世界的なワクチン接種の取り組みは「目覚ましい成果であり、新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)の進行状況を根本的に変えた」と指摘。「だが、また次のパンデミックはあるから、次回はどうすればもっとうまく対応できるか学ぶ必要がある」と述べた。

原題:Covid Shots Prevented 20 Million Deaths in a Year, Study Finds(抜粋)

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