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【債券週間展望】長期金利に低下圧力、米金利低下や日銀オペ増額観測

6月第5週(27-7月1日)の債券市場は長期金利に低下圧力がかかると予想されている。景気後退懸念が広がる中で、米長期金利が低下していることが背景にある。日本銀行が先物決済に使われるチーペスト(受け渡し適格最割安)銘柄を含む指し値オペを連日実施していることに加えて、四半期のオペ運営方針で買い入れが増額されるとの見方も出ている。

市場参加者の見方

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 日銀は指し値オペを毎営業日実施しており、引き続き国債買い入れが相場を支える
  • 7-9月分の国債買い入れ予定については、5年債や超長期債の利回りは上昇しており、日銀は各年限の買い入れ額を再び増額する可能性があろう
  • 日銀政策修正への警戒感は目先後退しようが、外国人を中心に政策修正観測は残っている。外国人の日本国債売りが警戒されることも、投資家の姿勢を慎重にさせる要因になるだろう
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.200%~0.250%

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 米金利が低下する方向で動き始めた兆しがあり、国内も引き続き堅調に推移する見通し
  • 2年債入札については、先物のヘッジ機能が十分回復していない中で5年債入札をこなしたことから、過度に懸念する入札にはならないとみられる
  • 30日に日銀の7-9月分の国債買い入れ予定が公表される。公表が近くなれば増額への思惑で相場が上下することもあるかもしれない
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.210%~0.240%

国債入札予定

 対象発行予定額
28日2年利付国債2兆8000億円程度

日銀買い入れ予定

 対象年限買い入れ予定額
29日3年超5年以下4750億円
 5年超10年以下5000億円
 10年超25年以下1250億円

主な材料

  • 27日:日銀金融政策決定会合における主な意見(6月16、17日分)
  • 27日:欧州中央銀行(ECB)フォーラム(29日まで)
  • 29日:ECBフォーラムでラガルド総裁や米英中銀総裁がパネル討論会
  • 7月1日:日銀企業短期経済観測調査(短観、6月調査)
  • 1日:6月の東京都区部消費者物価指数(CPI)
  • 1日:GPIFの2021年度運用状況
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