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ニューヨーカーの23%前後のみか、賃料中央値のアパートに見合う年収

  • 中央値2750ドルの物件には年収11万ドル必要-住居費3割以下の場合
  • 家賃値上がりが続けば立ち退きとホームレス増加につながるとの見方

米ニューヨーク市で手頃な家賃のアパートを見つけるのは一段と難しくなりつつある。

  11万ドル(約1500万円)の年収がなければ、貸し手側の提示額中央値2750ドルの物件を借りて、住居費を収入の3割以下にとどめることはできない。ニューヨーク市住宅保全開発局が最新のリポートで指摘した。同市では2020年の時点で約23%のフルタイム労働者が6桁の収入(10万ドル以上)を得ていた。

  ただ、こうした数字は問題を過小評価している可能性が高い。ニューヨーク市当局は21年の賃貸可能物件での家賃提示額を基にリポートを作成しているが、極めて低い空室率を背景に家賃はここ数カ月に高騰している。

  ニューヨーク・マンハッタンのアパート賃貸料は5月に中央値で4000ドルに達した。さらに、約100万戸あるレントスタビライズド(安定家賃)アパートの賃料も値上げの方向だ。

マンハッタンのアパート賃料中央値、初めて4000ドルに-一段高の予想

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響を受けたタイトな労働市場を背景に、多くの従業員の賃金は上昇しているが、賃料の値上がりペースはその上をいっている。物件不足の中、オフィス復帰の動きやパンデミックで離れた都会生活への回帰に伴い、賃貸市場は高騰が続く。

  住宅問題の支援者らは特にレントスタビライズド物件の賃料アップを懸念する。ニューヨーク市のリポートによれば、20年の時点で居住者の年収中央値は4万7000ドルで、月々の家賃支払いが増えることで家計を圧迫しかねない。

  ニューヨークのコミュニティーサービス協会(CSS)の住宅政策アナリスト、オクサナ・ミラノバ氏は「このような家賃の値上がりが続けばいずれ立ち退きとホームレスの増加につながる」との見方を示した。

米中古住宅販売の減少についてブルームバーグが報道
Markets: Americas” with Alix Steel and Guy Johnson after US existing home sales fell to their lowest level in almost two years on Tuesday morning.

原題:Only 23% of New Yorkers Can Afford Median Rent as Prices Surge(抜粋)

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