【欧州市況】株は3日続伸、ドイツ債とイタリア債のスプレッドが縮小
Sagarika Jaisinghani1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。
21日の欧州株は3日続伸。高インフレやタカ派的な中央銀行が経済に及ぼす影響に対し、割安なバリュエーションが意識された。
ストックス欧州600指数は0.4%上昇。一時は1.1%高まで買い進まれていた。自動車、化学、テクノロジー株が特に買われた一方、公益事業株は下落した。
AJベルの投資ディレクター、ラス・モールド氏は「株式市場は明らかにリセッション(景気後退)懸念を強めている」と述べ、「難しいのはアナリストが引き続き今年と来年の増益を予想している点で、利益予想を基に今の株が割安だとする議論は見方を誤る可能性がある」と指摘した。

欧州債市場ではイタリア債が小幅高。周辺国債のパフォーマンスは中核、準中核国債を上回った。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁がECBは域内の断片化を抑えることに固くコミットしていると述べたことに反応した。
ドイツ債は利回り曲線がツイストスティープ化。イタリア債とドイツ債の利回りスプレッドは一時、5月17日以来の小幅に縮小した。短期金融市場では年末までのECBによる利上げは175ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と織り込まれており、前日から2bp後退した。
英国債は利回り曲線がベアスティープ化。投資家は50年債の発行を消化し、22日発表される5月のインフレ統計に注目している。
6月21日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 1.16% | +0.00 |
独国債10年物 | 1.77% | +0.02 |
英国債10年物 | 2.65% | +0.05 |
原題:BTP-Bund Spread Narrows to a Five-Week Low; End-of-Day Curves
European Stocks Extend Recovery on Lure of Cheaper Valuations
(抜粋)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。