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三井住友FGがSBIに1割出資へ-関係者

更新日時
  • 米金融当局の承認が前提、SBIが第三者割当増資を実施へ
  • 両社は「報道内容含むさまざまな提携機会検討は事実」とコメント
The group logo of SBI Holdings Inc. displayed at a reception area of the company's head office, in Tokyo, Japan. 

The group logo of SBI Holdings Inc. displayed at a reception area of the company's head office, in Tokyo, Japan. 

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

三井住友フィナンシャルグループSBIホールディングスに1割程度出資する方向で最終調整していることが21日、分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。国内に大きな顧客基盤を持つ大手銀行グループとネット証券などに強い新興金融の2社が連携を強化する。

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三井住友銀行のロゴ
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  出資の時期については、米金融当局の承認が前提になるとしている。SBIが第三者割当増資を実施する見通し。SBIの時価総額は約6200億円で、三井住友FGが1割を持つ場合の出資額は600億円以上となる可能性が高い。

  三井住友FGによるSBIへの出資については日経新聞が先に報じていた。ネット技術に長けたSBIと組むことで国内市場を深掘りするとしている。三井住友銀行のリテール部門が抱える巨大な顧客基盤をネット証券と連携させるなどの施策を検討すると見られるなどと報じた。

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SBIのロゴ
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

     三井住友FGとSBIは22日、「報道の内容を含むさまざまな提携機会を検討していることは事実だが、現時点で決定している事実はない」とのコメントをそれぞれ発表した。

  三井住友FGとSBIは、2020年4月に、スマートフォン金融などデジタル分野を中心に幅広く提携すると発表。スマホ専業のSBIネオモバイル証券に三井住友FGが20%を出資し、SBIは三井住友FG傘下のSMBC日興証券と対面証券ビジネスで提携した。21年4月には、株式とセキュリティートークンを扱う私設取引システム(PTS)の大阪デジタルエクスチェンジを共同設立するなど関係を深めてきた。

  三井住友FGは09年に米シティグループから日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)を取得し、個人向け証券業務を拡大させてきた。ただ、大手証券の顧客はシニア層が中心で、顧客の高齢化が進む中、若年層への顧客基盤の拡大が重要となってくる。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の辻野菜摘シニアアナリストはリポートで、事実であればSBIにとっては、ブランド強化により、新規顧客獲得や事業拡大にも好影響になる可能性があると指摘。さらに「バランスシート戦略ではアグレッシブな同社にとっては、今回の関係強化は調達面でのリスクファクタ ーを軽減する」と記し、ポジティブとの見方を示した。

  一方、三井住友FGにとっては、すぐに大きなポジティブ材料にはならないものの、辻野氏は「証券事業のネット戦略で大きな前進ができる上、SBIが行うフィンテックを活用した多様な事業と連携できることは強みになり得る」と見ている。

  三井住友FGの株価は22日、前日比29円(0.7%)高の4052円、SBI株は同162円(6.4%)高の2680円で、それぞれ取引を開始した。

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(三井住友FGとSBIのコメントを更新し、第5段落以降を追加します)
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