航空業界は2023年に黒字回復を予想、世界的な景気鈍化でも
Christopher Jasper、Charlotte Ryan-
旅行の繰り延べ需要が予約を後押しする-IATA
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今年については従来予想より小幅な赤字を見込む
航空業界は来年に黒字を回復すると、業界団体の国際航空運送協会 (IATA)が予測した。世界的な景気鈍化にもかかわらず、旅行への繰り延べ需要が予約を後押しするとの見通しを示した。
IATAは20日、カタールの首都ドーハで開いた年次会合で、空の旅が新型コロナウイルス禍から回復し始める中、今年の赤字が97億ドル(約1兆3000億円)になるとの見通しを示した。昨年10月の前回会合時点の予想(116億ドルの赤字)から改善した。
IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は会合で、「2023年には業界全体の黒字が視野に入るだろう」と指摘。「われわれは回復しつつある。来年までに大部分の市場で客足がコロナ禍前の水準に達するか、それを上回る見通しだ」と述べた。

IATAのウォルシュ事務総長
Source: Bloomberg
原題:
Airline Industry Predicts Profit in 2023, Defying Slowdown (1)、Travel Demand Endures as Airlines Return to Profit: IATA Update (抜粋)
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