仮想通貨貸し付けのバベル、債務返済の猶予確保-先週引き出しを凍結
Muyao Shen-
暫定合意で「短期的な流動性圧力が緩和された」と説明
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一部債務を引き継ぐ事業体設立などの選択肢について協議-関係者
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香港を拠点に暗号資産(仮想通貨)貸し付けを手掛けるバベル・ファイナンス(貝宝金融)は20日、債務返済の猶予を確保したと明らかにした。同社は17日に引き出しを凍結していた。
ブルームバーグに送付され、その後ウェブサイトにも掲載された資料では、バベルが「一部の債務の返済期間について暫定的な合意に達し、短期的な流動性圧力が緩和された」と説明。共同創業者のフレックス・ヤン氏はブルームバーグに対し、前進を遂げ次第、情報を「開示する」と述べた。

サンフランシスコの仮想通貨ATM
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
事情に詳しい関係者1人によれば、バベルは一部の債務を引き継ぐ新たな事業体設立などを含む解決策の案について複数の大手機関と協議している。情報の非公開を理由に匿名で語った。
仮想通貨貸し付けの主要業者では、バベルの他に少なくとももう1社が引き出しを凍結。また、仮想通貨ヘッジファンドの1社は破綻を回避しようと取り組んでおり、業界内で混乱が広がっている。バベルは引き出し凍結の理由として「異常な流動性圧力」を挙げた。
バベルの計画に詳しい関係者は、同社がいつごろ引き出しを再開するのかには触れず、協議相手の社名も明らかにしなかった。
同社は「現在の厳しい市場ボラティリティーを踏まえ、バベル・ファイナンスの経営陣は顧客や取引先、その他パートナーと緊密な連絡を続け、最新情報を適時に透明性のある方法で提供する」と資料で説明した。
原題:
Distressed Crypto Lender Babel Wins Debt Payments Reprieve (2)(抜粋)
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