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サマーズ氏、米CPI抑制に5年間5%超の失業率必要

  • 米国はボルカー時代と同様の厳しい政策引き締め必要か
  • 政策ツールからフォワードガイダンスを放棄するのは適切
サマーズ元米財務長官

サマーズ元米財務長官

Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

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サマーズ元米財務長官は20日、40年ぶりの高インフレを抑制するには米失業率が長期間5%を上回る必要があるとの認識を示した。

  サマーズ氏はロンドンでの講演で「インフレを抑えるには、5%を超える失業率が5年間続く必要がある。言い換えれば7.5%の失業率が2年間、6%が5年間、または10%が1年間必要だ」と発言。「米連邦準備制度理事会(FRB)の見方に比べて著しく落胆させられる数字だ」と語った。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は15日、1994年以来最大の0.75ポイント利上げを決定。経済予測では、インフレ率が現在の6%超から来年に3%未満、2024年には2%付近に落ち着くとの見通しを示した。失業率は5月の3.6%から24年までに4.1%に上昇すると見込む。

  サマーズ氏は「失業率が2年間7.5%続くのと、1年で4.1%では計り知れないギャップがある」と述べ、「米国の中央銀行は、私が予想したような状況が必要な場合、インフレ安定に必要なことをする準備があるのだろうか」と指摘した。

  現在はハーバード大学教授でブルームバーグの寄稿者でもあるサマーズ氏は、「1970年代後半から80年代前半にかけてポール・ボルカーFRB議長(当時)が推し進めたのと同様の厳しい金融引き締めが米国には必要かもしれない」とコメント。またFRBは金融政策の方向性について一般の人に情報提供するやり方から離れるべきだとし、「政策ツールからフォワードガイダンスを放棄するのは全く適切だ」と述べた。

原題:

Summers Says US Needs 5% Jobless Rate for Five Years to Ease CPI(抜粋)

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