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台湾海峡「国際水域」でないとの中国主張、米政権は拒否-懸念強める

  • 米国の影響力・軍事力への新たな対抗を中国が準備している可能性も
  • バイデン大統領は説明を受け、安保チームは文言検証-関係者
The U.S. Navy's Arleigh Burke-class guided-missile destroyer USS Sampson.

The U.S. Navy's Arleigh Burke-class guided-missile destroyer USS Sampson.

バイデン米政権の当局者らは、中国が最近繰り返す台湾海峡は「国際水域」ではないとの曖昧な主張を受け入れないと決めた。中国の姿勢は台湾への挑発が海上で今後増える可能性を意味するかもしれないとして、懸念を強めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  中国がここ数カ月、米当局者との会合で台湾海峡を「国際水域」ではないとする主張を繰り返していることはブルームバーグが先週報じた。米中両国の認識が異なる重要地域において、米国の影響力および軍事力への新たな対抗を中国が準備しつつある可能性の見通しを強めるものだ。

中国が台湾海峡巡り米をけん制、国際水域でないと再三主張-関係者

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  中国は長年にわたり台湾海峡は排他的経済水域(EEZ)の一部だと主張しており、これら水域での外国軍艦の活動は制限されるとの認識を示している。中国は同海峡での米軍の動きには定期的に抗議しているが、これまで水域の法的地位が米当局者との会合で通常の議題に上ることはなかった。中国の新たな主張のタイミングは、ロシアによるウクライナ侵攻もあって、米政権内で警戒を強める要因となっている。

  関係者によると、バイデン大統領はこの件で説明を受けており、米政権の安全保障チームは中国側が具体的に何を意図しているのか、理解しようとその主張を検証している。過去数10年間にわたって中国が台湾海峡について用いてきた文言を調べたり、同盟国同士でそれぞれの解釈を評価したりしているという。

  米当局者が懸念を強めているのは、中国側の主張が台湾周辺水域について、中国の水路と見なしていると示唆できるよう法的解釈をあえて混乱させる取り組みである可能性だ。この点を米側は中国側に伝達済みという。

  中国が「国際水域」で意図している内容は謎だが、米側の台湾海峡通過を抑制する意図はあるかもしれない。中国が自国のスタンスを強化するため具体的な行動に出るかも明確ではないと、関係者は述べた。

  ホワイトハウスと在ワシントンの中国大使館にコメントを求めたが、これまでのところ返信はない。

原題:

US Rejects China’s Claims Over Taiwan Strait as Concerns Grow(抜粋)

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