コンテンツにスキップする

米経済にブレーキ、住宅ローン金利6%-景気後退か軟着陸か占う鍵に

  • 30年固定の住宅ローン金利は平均5.78%と08年11月以来で最も高い
  • 住宅市場と経済全般の転換点になりかねない水準に急速に近づく

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

米国の住宅ローンブローカー、ジェフ・レーザーソン氏は今週、30年固定の住宅ローン金利6%を顧客に提示した。そこまで高くなったのは、世界的な金融危機の瀬戸際から経済を救うため、各国・地域が超低金利の時代に突入した2008年後半以来のことだ。

  モーゲージ・グレーダー(本社カリフォルニア州)の社長を務めるレーザーソン氏は「驚くべきことだ。とても嫌なリセッション(景気後退)を経験することになりそうだ」と懸念を示す。

  住宅ローン金利は、住宅市場と経済全般の転換点になりかねない水準に急速に近づいており、インフレ抑制を目指す米連邦準備制度の金融引き締めの結果、景気がソフトランディング(軟着陸)するか、ハードランディングに陥るか占う鍵となる。

  30年固定の住宅ローン金利は、過去最低水準だった21年1月から2倍以上の水準に上昇し、新型コロナウイルス禍の下での価格高騰で発生した住宅購入能力の危機が深刻化しつつある。

  住宅ローン金利の上昇は不動産販売を減速させ、初めて家を購入する人々はマイホームに手が届きづらくなる。需要の落ち込みは、金融機関やブローカーの人員削減の引き金ともなりかねない。

  ブラック・ナイトのリサーチ担当バイスプレジデント、アンディ・ウォールデン氏は「6月の数字を報告する時期までには、住宅購入能力は過去最低を更新する見通しだ。住宅市場のドアから入ってこようとする人々にとって、過去2年は極めて厳しい状況だったが、なお一層厳しくなりつつある」と説明した。

  フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が16日公表した今週の30年固定の住宅ローン金利は平均5.78%となり、08年11月以降で最も高い。他の指標では6%を既に上回る数字もある。

米住宅ローン金利、5.78%に急上昇-1987年以来の大幅な伸び

 

Mortgage rates have more than doubled from the record low in January 2021
 
 

原題:

Mortgage Surge Toward 6% Slams Brakes on Red-Hot Housing Market(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE