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【日本株週間展望】底値見極め、海外金融引き締めの悪影響織り込む

6月4週(20ー24日)の日本株は底値を見極める展開になる見込み。主要国の中央銀行がインフレ抑制のために金融引き締めの強化に動き、景気が後退する懸念が続く。物価動向などを示す経済指標の発表が乏しく、投資家の不安がくすぶった状況になりそうだ。一方で下げ相場が続いたため、株価には企業業績などからみた割安感は出やすい。

  インフレの沈静化が見えず、海外の中央銀行は金融引き締め強化にかじを切っている。米連邦公開市場委員会(FOMC)は14、15両日の定例会合で主要政策金利を75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げることを決定。スイス国立銀行(中央銀行)は16日、予想外に2007年以来となる利上げを発表した。

  金融引き締めに伴う世界的な景気後退リスクへの意識が高まりやすい。バイデン米大統領は景気後退は不可避ではないとの見解を示す一方、経済対策がインフレを若干高進させるリスクについて、側近から事前に警告を受けたと認めている。6月3週のTOPIXは週間で5.5%安と5週ぶりに下落した。

  6月4週は主要な経済指標の発表が少なく、押し目買い意欲を刺激する悪材料出尽くし感覚は出にくい。20日は「ジューンティーンス」の振替休日で米国は休場だ。消費鈍化への不安が高まれば、幅広い銘柄への売り圧力が強まり得る。

  もっとも外国為替相場の円安基調が強まれば、見直し買いが入り相場を支えそうだ。日本銀行は現行の金融緩和政策の据え置くと17日に発表し、外国為替が円安に振れる場面があった。輸出関連の業績上振れ期待が広がる可能性もある。

《市場関係者の見方》

岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジスト

  日本株は底値固めの相場になりそうだ。目立った経済指標の発表がなく手掛かり材料難から、日経平均は節目の2万6000円を挟んでやや硬直的な動きなる見通しだ。株式相場にとっては各国の金融政策関連での悪材料は出尽くした。米景気鈍化リスクも株価に織り込み調整が進んだ。外国為替もドルが130円台半ばの円安水準であれば株式市場にとってポジティブな面もある。日本経済は先行きを含めて相対的に堅調になりそうだ。米国には景気が後退する懸念がくすぶるものの、一段と下落する材料はない。日経平均の予想レンジは2万5500円ー2万6500円。

アセットマネジメントOneの清水毅調査グループ長

  底値を固める展開だろう。米政策金利の上昇をマーケットはかなり織り込んだが、今度は景気への懸念に目が向き始めた。来年後半が予想されていた景気後退時期が年内まで前倒しになるとの見方まで出ているのは行き過ぎだが、物価が落ち着かない限りオーバーキルの不安は残る。株価の底入れはまだ見えず、大きなリバウンドは期待しづらい。材料が少ないため、日本株は5月安値近辺で落ち着きどころを探る展開となるのではないか。

 

5週ぶりの下落
 
 

 

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