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【債券週間展望】長期金利に低下圧力か、日銀金融緩和維持や景気懸念

6月第4週(20-24日)の債券市場は長期金利に低下圧力がかかると予想されている。景気後退懸念の再燃を背景にした海外金利の低下傾向に加えて、日本銀行が現状の金融緩和の据え置きを決めたことで買い安心感が出ている。10年債を0.25%で無制限に買い入れる日銀指し値オペが毎営業日実施されることも金利上昇の抑制要因となる見込み。

市場参加者の見方

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 買い戻しの1週間になる見通し。海外で利上げによる景気の先行き不安が出てきて長期金利が下がる傾向がみられることや、日銀の政策修正を見込んだり、試すような投機的な動きはいったん収まるのではないか
  • 20年債入札は、市場の混乱が落ち着いていれば、割安さを捉えた買いが入り、相場の底入れ感が強まるとみられる
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長の議会証言では、今後の引き締めペースを探ることになる。米連邦公開市場委員会(FOMC)以降のマーケットの動向などを見てトーンが変化するかに関心
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.205%~0.245%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 日銀の国債買い入れが続くことから、引き続き国債利回りの大幅な上昇は見込みにくい。景気減速懸念を背景に金融市場が不安定な動きを続けていることも債券相場を支える要因
  • 欧米主要国では金融引き締め観測が続く見通しで、積極的に上値を買い進む動きは限られよう。国債利回りの大幅な低下も見込みづらい
  • 6月は国債の大量償還月であり、投資家の手元資金は豊富だろう。5年債と20年債の入札は無難に消化される見通し
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.200%~0.250%

国債入札予定

 対象発行予定額
21日5年利付国債2兆5000億円程度
23日20年利付国債1兆2000億円程度

日銀買い入れ予定

 対象年限買い入れ予定額
22日1年超3年以下4750億円
 5年超10年以下5000億円
 25年超500億円

主な材料

  • 22日:米パウエルFRB議長が半期に1度の議会証言(上院銀行委員会)
  • 23日:パウエル議長が下院金融委員会で証言
  • 23日:FRBがストレステスト結果公表
  • 24日:5月の全国消費者物価指数(CPI)

 

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