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鳴り物入りで始まった「理財通」低調-香港・中国の往来規制影響か

  • 今年4月時点で投資枠全体の約0.3%しか資金集まらず
  • 合計2万7297人が口座開設-上限である30万口座の約9.1%相当

香港と中国本土を結ぶ「ウェルスマネジメントコネクト(理財通)」は昨年10月に鳴り物入りで始まったものの、新型コロナウイルス対策の往来規制もあり低調だ。 

  今年4月時点で投資枠全体のわずか約0.3%、9億4000万元(約188億円)しか集まっていない。理財通のマーケティングが制限されていることに加え、コロナ感染を防ぐ隔離措置がバンカーが見込み客と直接会うことを難しくしている。

  中国銀行やHSBCホールディングスなどは推計30億元前後に上る理財通の年間手数料を取り込もうと関係の構築に取り組んでいる。理財通を利用すれば、香港や広東省深圳などの大都市を含む人口約7000万人の粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)で越境投資が可能だ。中国南部9都市の個人投資家は銀行が扱う商品を通じ香港に投資することができ、その逆、つまり香港から本土へも投資できる。

Greater Bay Area

Banks chase $500 million in fees from Wealth Connect

 

  中国銀行(香港)のパーソナルデジタルバンキング商品部門で副ゼネラルマネジャーを務めるアーノルド・チョウ氏は、リレーションシップマネージャーが顧客と直接会うことができないことが障害だと説明。ただ、中国銀行グループは3月時点で理財通顧客全体の約60%を獲得しており、長期見通しは強気だという。インタビューでは、本土・香港間の往来が自由になることが「非常に重要な要素の一つ」だと述べた。

  中国人民銀行(人民銀行)のデータによれば、4月30日時点で合計2万7297人が口座を開設。上限である30万口座の約9.1%相当にとどまる。理財通の総投資枠は香港から本土、本土から香港がそれぞれ1500億元。個人は100万元まで投資できる。

原題:China-Hong Kong Wealth Link’s Slow Start Blamed on Travel Limits (抜粋)

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