コンテンツにスキップする

ゴールドマンの自社株買い戻しデスクに注文殺到-米株安局面で

  • S&P500種が2.9%超の下げを演じた10日と13日に取扱量急増
  • 経営者の景況感悪化、自社株買いが年後半にかけ減少も-モルガンS

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

S&P500種株価指数が弱気相場入りし、ヘッジファンドによる株式からの資金引き揚げが記録的ペースとなる一方で、米企業は猛烈に自社株を買い戻している。

  10日と13日にS&P500種が2.9%を超える大幅安となる中、ゴールドマン・サックス・グループで顧客の自社株買い戻しを執行する部門では、取扱量が急増。10日は前年の1日平均の2.8倍、13日は3倍強に膨らんだ。

  多くの投資家が今年、米金融当局のタカ派姿勢を重く受け止め株式などのリスク資産に背を向ける中で、企業の自社株買い意欲は、株式相場の信頼できる支えであることを示している。

  EPウェルス・アドバイザーズのポートフォリオ戦略担当マネジングディレクター、アダム・フィリップス氏は、「企業が最近の相場急落を、自社株買いの好機と受け止めているのを知ればある程度の安心感につながる」と指摘。「この傾向が今年後半も続くかどうか見ていくのは興味深い」と述べた。

Shares with highest buybacks have outperformed the S&P 500 in 2022
 
 

 

  ゴールドマンのチーフ米国株ストラテジスト、デービッド・コスティン氏によれば、今年の実際の買い戻し額は12%増加し過去最多の1兆ドル(約134兆円)に上る見通し。

  だが、同社のトレーディングデスクは短期的な警鐘も鳴らした。4-6月(第2四半期)決算発表シーズンを数週間後に控え、14日に自社株買いのブラックアウト期間が始まっており、この時期は通常、買い戻しが35%減るという。

  また、モルガン・スタンレーのチーフ米国株ストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は、業績見通しが不透明な中で企業の自社株買い需要が記録的ペースを維持し得ると楽観しにくいと指摘する。

  ウィルソン氏率いるチームは、1998年以降の企業経営者のセンチメントと自社株買いの指標を比較し、今のような経営者の景況感悪化が自社株買いに約半年先行する傾向を見いだした。今回もこのパターン通りとなれば、自社株買いが年後半にかけて減少に向かう可能性がある。

relates to ゴールドマンの自社株買い戻しデスクに注文殺到-米株安局面で
出典: モルガン・スタンレー
 

 

原題:

Goldman Buyback Desk Was Flooded With Orders During Stock Rout(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE