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債券ETFから市場ストレスの警鐘、価格と資産価値に大きな開き

  • 最大級の高利回り債ETFの価格、裏付け資産の価値を大幅に下回る
  • 信用ストレスの初期の兆候-ETFストアのジェラチ社長

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債券ETF(上場投資信託)の世界でまれにみる市場ストレスの兆しが表れている。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の決定発表を控え、ボラティリティーが高まっている。

1ポイントの米利上げ観測、ウォール街で浮上-予想上回るインフレで

  最大級の高利回り債ETF2本は13日、裏付けとなる資産の価値を大幅に下回る価格で終了した。10日発表の米消費者物価指数(CPI)上昇率が予想を上回り、米国債利回りが急上昇した。

  134億ドル(約1兆8100億円)規模のiシェアーズiBoxxハイイールド社債ETF(HYG)は13日、純資産価値(NAV)を1.2%下回る価格で終了。2020年3月以来の大幅な開きとなった。68億ドル規模のSPDRブルームバーグ・ハイイールド債券ETF(JNK)はNAVを1.8%下回る水準で終了し、16年以来最大の開きが生じた。

  ボラティリティーの高まりが、こうした価格不一致の修復プロセスを複雑にしている。保有債券よりも取引頻度がかなり高い債券ETFの場合、特にそうだ。

  助言会社ザETFストアのネイト・ジェラチ社長は、「よりリスクの高い分野で流動性が干上がり始めている。取引件数が減少し、新たな価格が付かない個別の債券銘柄が増えることを意味する」と指摘。「裏付けとなる債券の取引が減り、ジャンク債ETFが価格を見いだす手段の役割を果たすようになっており、現在のディスカウントは信用ストレスの初期の兆候を反映している」と分析した。

HYG fell to biggest discount since March 2020
 
 

  HYGとJNKは13日にいずれも3.4%下落。20年4月以来の大幅な下げとなった。

原題:

Credit ETFs Are Flashing a Warning as Prices Break From Assets(抜粋)

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