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操縦士の意図的墜落、航空機事故に占める割合高まる-防止に難しさ

  • 132人が死亡した中国東方航空機墜落事故、操縦士の行動が焦点に
  • 操縦士対象の調査では4-8%が自殺を考えたことがあると回答

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航空会社は過去数十年にわたり、空の旅の安全性を着実に高めてきた。しかし、なかなか減らない事故原因が1つある。操縦士による意図的な墜落だ。

  3月に起きた中国東方航空機の墜落もこうした悲劇の一例に加わるかもしれないと、事故調査についてよく知る関係者が明らかにした。それが事実として確認されれば、操縦士による意図的な墜落は2013年以降で4件目となり、犠牲者の数は計554人となる。

  航空機の信頼性が向上し、操縦士のミスも減るのに従い、事故に占める意図的墜落の割合はますます高まっている。故意の墜落は従来から航空機の事故統計に含まれていないが、ブルームバーグがまとめたデータによれば、もし含まれていれば2番目に死者数が多い事故原因となる。中国東方航空機の墜落も意図的なものだと確認されれば、2021年以降の航空機事故で最多の死者を生んだ原因が操縦士の意図的な行為となる。

  こうした状況について、米運輸安全委員会(NTSB)の元調査担当者マルコム・ブレナー氏は「大きな懸念材料だ。業界として取り組む必要がある」と述べた。同氏がかつて調査に携わった1999年のエジプト航空990便墜落事故は、故意によるものだとの結論が出ている。

Pilot Suicide Deaths

As accidents decrease, the death toll from intentional acts has grown

Source: Boeing, AviationSafetyNetwork, accident reports

Note: Accidents include Western-built jets; * March 2022 China Eastern Crash is likely intentional, but unconfirmed

  しかし、操縦士による意図的な事故を防ぐのは簡単ではない。メンタルヘルスケアの改善が優先課題だが、多くの他人を道連れにする行為を選んだ操縦士の多くは、同僚や友人、家族らに事前の兆候を一切見せていなかった。

  航空会社の操縦士を対象に実施した調査では、約4-8%の人が自殺を考えたことがあると回答。これは一般の人とほぼ同じ水準だ。

Germanwings air crash
2015年のジャーマンウィングス機墜落事故で現場を調べる当局者ら
Source: Getty Images Europe

  これまでのところ、中国当局は中国東方航空機の墜落原因について具体的なことはほとんど明らかにしていない。在ワシントン中国大使館は墜落が意図的なものだったかどうかとの質問には直接回答しなかった。

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原題:

Murder-Suicides by Pilots Are Vexing Airlines as Deaths Mount(抜粋)

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