米テキサス州の電力使用量、過去最高を更新-猛暑でエアコン使用増加
Naureen Malik、David R. Baker-
コロナ禍前の2019年8月に記録した従来の最高上回る
-
人口増も電力需要押し上げ、低税率や安価な労働力が企業引き付ける

米国で人口2位のテキサス州で12日、電力使用量が過去最高に達した。猛暑でエアコンの使用が増えた。
同州の送電網を運営するテキサス電気信頼性評議会(ERCOT)によれば、現地時間午後4時50分(日本時間13日午前6時50分)時点で電力需要は74.9ギガワットを超え、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前である2019年8月に記録した従来の最高を上回った。
送電網は正常に運営されており、需要を十分に満たせる供給量があると当局者は説明した。1ギガワットは同州で約20万世帯に電力を供給するのに十分な量。
猛暑に加え、人口が伸びていることも電力需要増の背景にある。テキサス州の低い税率や比較的安価な労働力が、テクノロジーや航空宇宙、製造業などの企業を引き付けている。同州では気温がセ氏38度を超えることはよくあるが、このような早い時期にこれほど暑くなるのは珍しい。米国立環境情報センター(NCEI )が8日に明らかにしたところによれば、テキサス州は先月、5月としては記録上2番目に暑かった。

原題:Texas Power Use Tops All-Time Record as Heat Bakes State (1)(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE