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ドラッケンミラー氏「弱気相場はまだ続く」-米金融当局の物価対策で

  • 来年のいずれかの時点で米リセッション入りを予想
  • 株式とドルをショートにする機会を探っていることも明かす

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米株価の大幅下落の局面はまだ終わっていない。スタンレー・ドラッケンミラー氏は9日、ウォール街にこう警告した。

  デュケーヌ・ファミリーオフィスを率いるドラッケンミラー氏はヘッジファンド業界の年次会合ソーン・インベストメント・コンファレンスで、「弱気相場に入って半年というのが私のベストの見立てだ」とし、「戦術的な取引について言えば、その最初の部分は終わったかもしれないが、弱気相場はまだ続く公算が極めて大きいと考えられる」と話した。

  ナスダック総合指数は過去最高値から20%余り下落し、弱気相場の定義に合致。一方。S&P500種株価指数は5月20日の取引で一時弱気相場入りに接近したものの、終盤に下げを埋めた。それからは3%近く回復している。

Duquesne Family Office CEO Stanley Druckenmiller Interview
スタンレー・ドラッケンミラー氏
Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

  米金融当局が数十年ぶりの高インフレの抑制に積極的に取り組んでいることがさらなる株安のきっかけとなりそうで、ドラッケンミラー氏は2023年のいずれかの時点でリセッション(景気後退)入りにつながる可能性が強いと述べた。

  同氏は約1年前の時点で、米当局の金融政策は極めて不適切で、「全ての市場が激しい熱狂の中にある」との考えを示していた。

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  「あの時期は非常に多くの資産が購入されたが、リスクカーブを超過した多数の人々は多額の損失を被ると見込まれ、信じられないほど多大な損失をもたらす局面だった」とドラッケンミラー氏(68)は振り返った。

  グリーンライト・キャピタルのデービッド・アイホーン氏も同じコンファレンスで発言し、インフレ高進が大きな問題であり、セメントや住宅、石油掘削、製紙などの分野での過小投資などを考慮すれば物価高騰は続きそうだと語った。

  ドラッケンミラー氏は過去6-8カ月間について、債券や株式の下落を見込んだトレーディングを行い、為替取引にはあまり関与しないようにし、石油や金、銅など主要商品を保有したとコメントした。

  デュケーヌによる先月の米証券取引委員会(SEC)への届け出では、1-3月(第1四半期)にグーグル親会社のアルファベットのほか、民泊仲介のエアビーアンドビーやオンライン中古車ディーラーのカーバナなどの株式保有を処分して、シェブロン株の保有を増やしたことが示された。

  同氏は米国債利回りがインフレ率を大幅に下回っていることから、下降局面で債券が過去と同様に持ちこたえるか確信がないとし、当面はおおむねトレーディングを中断していると話した。

  一方で、良い機会があれば株式を再びショートにすることを想定しており、向こう半年間のいつかの時点でドル安を見込んだトレーディングを行う見通しも示した。また、米経済の「ソフトランディング(軟着陸)を予想するなら、それは何十年もの歴史に反するものだ」と述べた。

原題:

Druckenmiller Warns ‘Bear Market Has a Ways to Run’ as Fed Hikes(抜粋)

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