川崎重:空調システム用吸収式冷凍機の一部で検査など不適切行為
横山恵利香川崎重工業は7日、子会社の川重冷熱工業が空調システム用として製造・販売した一部の吸収式冷凍機について、検査などで不適切行為が判明したと発表した。
- 1984-2022年に実施した出荷前試運転で1950件の不適切行為が判明
- 冷房能力90%程度で試運転を行っているにもかかわらず、100%での試運転結果であるようにデータを作成
- うち334件では、顧客の立ち会いのもと検査する場合、計測器を調整し100%の運転を行っているように装っていた
- 1986-2009年にはカタログ・仕様書の不適切な記載
- 6機種が対象で、現在は2944台が稼働
- 一部製品は日本産業規格(JIS規格)で定められた許容される差(性能公差)を満たしていなかったが、カタログや仕様書に同規格に準拠していると記載し販売
- 安全性に影響はなく、販売中の機種は性能公差の範囲内の性能を有する
- 特別調査委員会を設置し、不適切行為の詳細な事実調査や再発防止への提言を行う
- 業績への影響が見込まれる場合には速やかに公表
- 川崎重株は午後急落し一時10%安まで下落したが、発表後に0.5%安まで戻した
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