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インフレのピークアウト間近の可能性-半導体と輸送、肥料に兆候

  • 転換点がそれほど遠くない可能性を示す幾つかの兆候とANZ
  • 中国PMIにもボトルネック緩和の兆候みられると指摘
A 300 millimetre silicon wafer at the Globalfoundries Inc. semiconductor plant in Dresden, Germany, on Thursday, Aug. 12, 2021. 

A 300 millimetre silicon wafer at the Globalfoundries Inc. semiconductor plant in Dresden, Germany, on Thursday, Aug. 12, 2021. 

Photographer: Liesa Johannssen-Koppitz/Bloomberg

現在の高インフレをもたらしている供給サイドの主要ファクターのうち、3つの指標が既にピークを打ったとみられ、世界の消費者が待ち望むインフレ減速が間近に迫っている可能性がある。

Price Relief

Three big inputs to global inflation are seen easing from recent peaks

Sources: InSpectrum Tech Inc., Drewry Shipping Consultants, Green Markets

Notes: InSpectrum contract prices reported monthly. Drewry (price per 40-foot container) and Green Market (per short ton) indexes are weekly; last figure for month shown here

  その3つとは半導体価格、コンテナ輸送のスポット(随時契約)運賃、北米の肥料価格だ。

  ノート型パソコン(PC)や自動食洗機、LED電球、医療機器など多様な電子機器完成品の将来コストの目安となる半導体価格の指標は現在、2018年7月のピーク時の半分まで下げており、昨年の年央時点の水準を14%下回っている。

  シカゴのアパレルやシンガポールの高級品、欧州の家具・インテリアの流通経路での費用の目安となるコンテナ輸送のスポット運賃は、過去最高を記録した昨年9月から26%下げている。

  世界の食料品価格上昇の先行きを示す北米の肥料価格は3月の過去最高値を24%下回っている。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のアジア調査責任者クーン・ゴー氏は「世界の一部地域のインフレはまだピークに達していないものの、年間インフレ率が下がり始める転換点がそれほど遠い先ではないことを示す少なくとも幾つかの兆候がみられる」と指摘した。

  中国の生産者物価指数(PPI)の上昇率は昨年10月にピークを付けた後、鈍化している。エコノミスト予想によると、5月のPPIは前年同月比6.5%上昇と、4月(8.0%)を下回る伸びにとどまる見通し。

  これは世界的な輸入インフレの緩和を示唆する有望な兆候だとゴー氏は分析。購買担当者指数(PMI)のコンテナ輸送運賃が下落し、サプライヤー納期が改善したことは供給面のボトルネック緩和を示しており、年内に物価圧力は抑制されるだろうと説明した。

原題:

Peak Inflation Signs Are Flashing in Chips, Shipping, Fertilizer(抜粋)

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