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ジョンソン英政権「余命」短い可能性、党首信任投票で続投決定も

更新日時
  • メイ前首相が乗り切った信任投票よりも僅差、求心力への懸念高まる
  • 結果悪く、長期政権維持への疑念生じたと識者指摘
Boris Johnson, UK prime minister, during his bilateral meeting with Sheikh Tamim bin Hamad Al Thani, Emir of Qatar, inside 10 Downing Street in London, UK, on Monday, May 23, 2022. 

Boris Johnson, UK prime minister, during his bilateral meeting with Sheikh Tamim bin Hamad Al Thani, Emir of Qatar, inside 10 Downing Street in London, UK, on Monday, May 23, 2022. 

Photographer: Andy Rain/EPA

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英与党・保守党は6日夜、党首のジョンソン首相に対する信任投票を実施し、賛成211、反対148の賛成多数で党首続投が決まった。ジョンソン首相は党内で対立する問題にけじめをつけようとしたが、かなり多くの反対票が投じられたことから政権の「余命」は短い可能性がある。

  メイ前首相も党首信任投票を乗り切った経験を持つが、賛成票と反対票の差はメイ氏が83だったのに対し、ジョンソン氏は63にとどまった。それでもメイ氏は党首信任投票の6カ月後に欧州連合(EU)離脱で党内をまとめられず退陣に追い込まれたことから、ジョンソン氏も2024年までに予定されている次回総選挙まで政権を維持できない恐れがある。

Downing Street partygate
党首信任投票の結果を発表する保守党議員委員会(1922年委員会)のブレイディ委員長(6月6日)
Photographer: Stefan Rousseau/PA Images/Getty Images

  新型コロナウイルス対策の行動規制が行われていたさなかに首相官邸でパーティーが開かれていた問題を巡り党内のジョンソン首相への圧力が高まっていた。これに加え、パーティー以外の問題についても議員らの不満は募っていた。議員の1人は投票後、今すぐに何かが起こるわけではないが、結局、ジョンソン首相は退陣となるだろうと述べた。

  労働党が提唱した石油・ガス企業への超過利潤税に当初反対していたものの、後に賛成に転じるなど、保守党が重要施策で方針を転換してきたことに党内の多くの議員が反発している。一部議員は政府支出拡大に反対、さらに欧州連合(EU)離脱協定の「北アイルランド議定書」を覆すジョンソン氏の計画が国際法違反に当たるのではないかと懸念する議員もいる。

  ストラスクライド大学のジョン・カーティス教授(政治学)は、今後問題になるのはジョンソン首相がどの程度の求心力を保つことができるかだと指摘。「ジョンソン首相が次回選挙まで党を率いると決まったわけではない。極めて好ましくない結果だったことから、長期政権を維持できるかどうか疑念が生じた」と説明した。

信任投票を乗り切ったジョンソン首相
Markets: The Close.”

原題:Boris Johnson Clings to Power, But Question Now Is for How Long(抜粋)

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