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ゴールドマンよりフィンテック、人材流出が加速-ハイテク大手からも

  • ゴールドマンなど伝統的な銀行からフィンテックへの移籍、75%増
  • 仕事と生活のバランス改善や報酬増、キャリア展望が動機と専門家
working at home

Photographer: Qi Yang/Moment RF/Getty Images 

主要銀行と世界的なテクノロジー企業の一部から、フィンテックのスタートアップに転職するため退職する従業員が増えている。最新の分析で明らかになった。

  調査会社レベリオ・ラブズのデータ分析によれば、ウォール街とロンドン金融街シティー、シリコンバレーからのバンカー、エンジニア、データサイエンティスト、営業スタッフなどの流出は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に加速した。

  ゴールドマン・サックス・グループHSBCホールディングスなどの伝統的な銀行からコインベース・グローバルレボリュートなどのフィンテック企業への移籍は、パンデミックが始まってから75%増えているという。月間の転職者数は今年3月に72人と、2011年の調査開始後で最多となった。アマゾン・ドット・コムマイクロソフトといったテクノロジー企業からもかなりの数の従業員が流出している。

Pastures New

The number of staff leaving banks for fintechs around the world is near its highest level in over a decade.

Source: Revelio Labs

Data is compiled from an analysis of LinkedIn.

  タイトな雇用市場を背景に、多くの技術者が転職してより高い給与とより柔軟な働き方を追求できるようになり、新たな分野に移る優秀な人材が増えている。

  レベリオのエコノミスト、リサ・サイモン氏はインタビューで「人々は立ち止まり、自分にとって何が重要かを見つめ直している」と語り、仕事と生活のバランス改善や報酬増、より明るいキャリア展望を転職の主な動機として挙げた。

  20年1月から22年4月までの期間に、ゴールドマンから米最大の暗号資産(仮想通貨)交換業者のコインベースに37人が移籍。法人向けクレジットカードを手掛けるスタートアップのブレックスには21人が、ツイッター元幹部のアンソニー・ノト氏率いるフィンテック企業のソーファイ・テクノロジーズには18人が移籍した。

The Next Generation

Fintechs of all sizes are attracting skilled staff from established firms

Source: Revelio Labs

Note: Data shows fintech companies with 50 or more employees that came from these seven banks and tech companies, from January 2020 to April 2022.

  もちろん、主要金融機関やテクノロジー大手の全体の従業員数と比べれば、フィンテックやスタートアップへの移籍組の人数が多くないのは間違いない。ゴールドマンは世界全体で4万5100人を雇用する。同社の担当者はコメントを控えた。

  モルガン・スタンレーからはコインベースに約28人、HSBCからレボリュートには38人前後が転職した。両社はコメントしなかった。

  レンドインベストの共同創業者で業界団体フィンテック・ファウンダーズのトップを務めるクリスチャン・フェイス氏は「人材争奪戦が行われている」と述べ、伝統的な銀行業での規制の高さのほか、旧態依然としたプロセスや人事、テクノロジーなどを理由に挙げた。

  レベリオのデータによれば、コインベースだけでもアマゾンから197人、グーグルの親会社アルファベットから97人、マイクロソフトから73人、メタ・プラットフォームズから72人を採用している。マイクロソフトとアマゾンはコメントを控えた。メタとアルファベットにもコメントを求めたが、返答はなかった。

原題:Banks and Tech Giants Are Losing Skilled Staff to Flexible Fintechs(抜粋)

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