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東芝、指名委の綿引氏2人の新任取締役案反対-ブラック取締役が言及

  • ブラック氏自身はファンド出身者2人に賛成、「個人の能力に注目」
  • 経済産業省と協力し、外為法の許可もらえる形に進めるよう検討
Toshiba Corp. logo at the company's headquarters in Tokyo.

Toshiba Corp. logo at the company's headquarters in Tokyo.

Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

4月に発足した東芝の特別委員会委員長を務めるジェリー・ブラック取締役は3日、メディア各社とのグループインタビューに応じ、先月公表した取締役候補者のうち、物言う株主(アクティビスト)出身の新任候補2人について指名委員会の1人が反対したことを明らかにした。

  ブラック氏によると、2人の新任候補に反対したのは社外取締役で、指名委員会委員の綿引万理子氏。綿引氏は裁判所判事を経て2020年から弁護士として活動しており、昨年6月に東芝の経営に加わった。

Toshiba’s $4 Billion Elevator Unit Attracts Interest From Midea, Otis
東芝の看板
Photographer: Soichiro Koriyama/Bloomberg

  東芝は5月26日、新たな取締役候補にアクティビストのファラロン・キャピタル・マネジメントとエリオット・インベストメント・マネジメント幹部を選任し、綱川智取締役会議長の後任に米フーリハン・ローキー会長の渡辺章博氏(63)を選任する案を発表。6月28日に開催予定の定時株主総会で諮る。

  ファラロンから選任されたのはマネージングディレクターの今井英次郎氏(41)、エリオットからはシニア・ポートフォリオ・マネジャーのナビール・バンジー氏(36)。ブラック氏によると、2人以外の候補者は指名委員会の全会一致で選任されたという。ブラック氏自身は両候補に賛成し、「個人の能力に注目している」と語った。

  また、ブラック氏は潜在的な投資家やスポンサーから受けた合計10件の株式非公開化を含む戦略的選択肢の提案を巡り、「経済産業省と協力しながら、外為法のクリアランス(承認)がもらえる形に進めていけるよう検討していく」と述べた。

  同氏は、日本のパートナーでなければならないということはないが、全ての当事者が外為法の承認を得るために取り組む必要があり、「戦略的選択肢を検討する際の一つの基準として、このビジョンに価値を追加できるか、取引が実行されるかの蓋然(がいぜん)性も評価に入ってくる」との認識を示した。

  東芝は3月の臨時株主総会でデバイス事業を分離し、インフラサービス事業を含む東芝本体と合わせた2社分割案が否決されたことを受け、投資家やスポンサー候補とのエンゲージメント(対話)と戦略的選択肢の検討を行う特別委員会を4月に設置した。

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