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インフレが米結婚式シーズンに打撃、出費総額260万円に上る招待客も

  • 航空券や宿泊、ギフトなど関連コスト上昇、招待客に難しい選択迫る
  • 今年の米国の挙式件数は1984年以来最多へ-コロナで延期など影響

2022年の結婚式シーズンが到来した。インフレ率が40年ぶりの高水準にある中で、招待される側は、航空券や宿泊、新しい衣装、贈り物など関連の出費で懐が一段と厳しくなっている。費用を理由に招待を断る人もいる。

  業界調査会社のザ・ウエディング・リポートによると、多くのカップルが新型コロナウイルス禍で結婚を延期した影響などで、米国で今年行われる結婚式は推定250万件と、1984年以来最多となる見通し。一方、クレジット・カルマの最近の調査では、招待客の73%が出席する上でインフレの悪影響があるとし、借金や貯金の取り崩し、参加見送りを余儀なくされると答えた。

A Long Island bride is fitted for a wedding dress
ウエディングドレスを試着する花嫁(3月、ニューヨーク州マサペクア)
Photographer: Reece T. Williams/Newsday RM/Getty Images

  ニューヨーク在住のイシー・バーキーさんのケースを考えてみよう。バーキーさんは今年、結婚式に10件も招待された。そのうち8件は州外に行く必要がある。コンサルタント業のバーキーさん(27)は、1件はイタリアで開かれるため出席を見送った。航空券代が予算をはるかに超過するからだという。直近の消費者物価指数のデータによれば、航空運賃の平均コストは4月に前年同月比33%上昇し、前月を19%近く上回った。

Extra Expensive

The wedding boom coincides with the highest inflation in decades

Source: Bloomberg

  「行くよりも断る方が楽なことに気づくべきだった」と話すバーキーさんだが、それでも8件の結婚式に出席するつもりだ。場所はアリゾナ州からカナダ、シカゴなどで、花嫁の独身最後のパーティーにも参加する。それらの総コストは2万ドル(約260万円)に上る見通しだという。

  クレジット・カルマの調査によれば、米国人の今年の結婚式出席回数は平均で2.5回、出費は1回当たり約1000ドル。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)期には出席できなかっただけに、結婚式に向けて通常より多く出費することをいとわないと答えた人が半数余りに上ったという。

  また、金銭的余裕がなくても結婚式や関連イベントに出席する理由として、チャンスを逃すことへの不安を上げた回答者は全体の3分の1を占めた。テキサス州オースティン在住のエリン・スキャンロンさんが親友の結婚式を巡って苦慮しているのも、それが理由の1つだ。

  テクノロジー・マーケティングの分野で働く24歳のスキャンロンさんは、ノースカロライナ州で開かれる花嫁の独身最後のパーティーと結婚式に招待された。

  「非常に高額で、6月に800ドルの航空券を買い、それから戻ってきて7月にも同じことをすることはできない」と述べ、年内に予定される別の結婚式には、節約のため自分とボーインフレンドのどちらか1人だけ出席することを決めようとしているという。航空券代や宿泊代(平均で前年比23%上昇)は高騰しており、インフレが「人生のより多くの側面に当初考えていたより大きな影響を及ぼすこと」を示していると話した。

Costly Trips

Price increases in airfare and hotels are among the highest in recent data

Source: Bloomberg

 

原題:

Inflation Hits Wedding Season, Costing Guests as Much as $20,000(抜粋)

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