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英中銀と市場に見解の不一致、トレーダーは急速な利上げ予想堅持

  • 英中銀は信頼性に欠けると市場は受け止めている-ストラテジスト
  • 市場は通年で計2ポイントの利上げ織り込む-89年以来の規模
Visitors at a shopping centre in Wakefield, UK.

Visitors at a shopping centre in Wakefield, UK.

Photographer: Joanne Coates/Bloomberg

英経済にリセッション(景気後退)の暗雲が垂れ込める中、イングランド銀行(英中央銀行)は積極的過ぎる政策行動が景気を追い込む恐れを懸念している。しかし短期金融市場は、急速な引き締めへの見方を崩していない。

  英中銀当局者は景気を維持するため慎重に政策を進めていると述べるが、インフレは大幅に加速している。投資家は、当局者に慎重になる余裕などなく、景気をリスクにさらしてでも物価上昇が制御不能なスパイラルに陥らないよう食い止める必要があると主張する。

  ナットウエスト・マーケッツの金利ストラテジスト、イモジェン・バクラ氏は「英中銀のガイダンスと金利市場のプライシングの間で見解が二分している」と指摘。「英中銀は信頼性に欠けると市場は受け止めている」と続けた。

Holding Firm

Traders wager on around five more 25-basis-point hikes by year-end

Source: Bloomberg

  英中銀と市場との見解の相違は、強弱混在の経済指標が要因となっている。リセッション懸念が高まる一方、労働市場は過去に例がないほど堅調だ。さらに英政府による150億ポンド(約2兆4400億円)規模の支援策もある。支援策は経済を支える一方でインフレを加速させる恐れもある。

  ベイリー総裁は5月、英国の低調な成長率に言及し、当局者は政策決定においてこの点を考慮する必要があるとの考えを示していた。アナリストらはこうした発言について、利上げペースが緩やかになり得ることを示唆しているとみている。

ベイリー英中銀総裁、生活費上昇が経済の足かせ-利上げ判断で考慮へ

  ただ短期金融市場のトレーダーは数十年ぶりの急速な利上げを見込んでおり、今後5度の会合ではいずれも25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを織り込んでいる。これが現実となった場合、通年で計2ポイントの利上げとなり、1989年以来の規模になる。

原題:Traders Defy BOE by Holding Tight to Bets for Rapid Rate Hikes

(抜粋)

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