コンテンツにスキップする

米国防長官と中国国防相、シンガポールで会談する可能性-関係者

  • 米国側は中国共産党中央軍事委員会副主席との会談を望んでいた
  • 人民解放軍は共産党の指導下にあり、国防相に実権はほとんどない
Pedestrians in the central business district in Singapore, on Tuesday, April 26, 2022. 

Pedestrians in the central business district in Singapore, on Tuesday, April 26, 2022. 

Photographer: Bryan van der Beek/Bloomberg

オースティン米国防長官と中国の魏鳳和国防相がシンガポールで会談する可能性について双方の側近が協議している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  オースティン、魏両氏はシンガポールで10-12日に開催されるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に参加する予定。2人は4月に電話会談を行ったが、米国側はオースティン長官と中国共産党中央軍事委員会の許其亮副主席との電話会談を望んでいた。

中国国防相、シンガポールを6月に訪問-シャングリラ会合参加 

  ランド研究所のティモシー・ヒース上級研究員(国際防衛)は中国の国防相という地位について、「ほとんど実権はなく儀礼的なものだ。中国は欧米の国防担当閣僚の相手として国防相という地位を設けた」と述べ、オースティン長官の立場に対応するのはむしろ許副主席だと指摘した。中国人民解放軍は共産党の指導下にある。

  オースティン長官と許副主席との電話会談はまだ行われておらず、今後も開催される公算は小さいが、米中の緊張が台湾や人権を巡る問題で再び高まる中で、緊張緩和に向けた対話は双方にとって意義がある。

  アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)のザック・クーパー上級研究員は「米政権は中国政府との意思疎通をより重視することに決めたようだ。適切な交渉相手が誰かを巡り議論するより、衝突の可能性を低め得るガードレールを設けようとしているようだ」と述べた。 

  シャングリラ会合を主催する英国際戦略研究所(IISS)が5月31日発表した声明によれば、魏国防相は「アジア太平洋の地域秩序」に関する中国のビジョンについて話す予定。

原題:US Warms to Defense Talks With China, Dropping Protocol Dispute (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE