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りそな社長、今期純利益「1600億円も諦めない」-改革で上振れも

更新日時
  • 対面型コンサルや脱・銀行へ向けた取り組み強化-外債は見直し済み
  • 中期的に40%台半ばを目標とする総還元性向は維持の方針示す

りそなホールディングスの南昌宏社長はブルームバーグとのインタビューで、収益構造改革は確実に芽が出始めているとして、今期(2023年3月期)の連結純利益について、計画の1500億円から上振れする可能性を示唆した。

Resona Holdings Inc. Incoming President Masahiro Minami Interview
りそなHDの南昌宏社長(2020年3月)
Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

  南社長は「1500億円は最低水準だ。1600億円達成も諦めることはしない」と語った。りそなHDは20年5月に策定した中期経営計画(3カ年)で、1600億円の目標を掲げたが、ことし5月中旬の前期決算発表時に水準を引き下げていた。

  前期(22年3月期)の純利益は期初の増益計画を下回り、前の期比12%減の1099億円だった。米金利の急上昇などを受け、外国債券を中心にポートフォリオを健全化したことに伴い債券関係損失を計上。一部大口貸出先の債務者区分の見直しなどから与信費用もかさみ利益を圧迫した。

  南社長は前期の対応について「健全性を保った上で次の柔軟性を高めた方がいいのではないかという判断をしただけだ」と説明。その上で「その分これからの収益を高めていきたい」と述べた。仮に今期1600億円の純利益を実現できれば前期比46%の増益となる。

今期「1600億円も諦めない」

りそなHDの純利益

出所:りそなHD、Bloomberg

  具体的な収益拡大策としては、中期計画の達成に向け、対面型コンサルティングビジネスや、脱・銀行へ向けた新たな取り組みを強化する方針を明らかにした。「結果を出すことであの時の判断は正しかったと証明する」と意欲を示す。

  中期的に40%台半ばを目指している株主への総還元性向に関しては「方向感についてはいささかも変わってない」とした。前期の実績は配当性向46.2%に自社株買いを合わせ55.1%だった。

  りそなHDでは、今期の配当性向について33.4%と予想しているが、自社株買いの計画はこれまでのところ発表していない。南社長は前期決算を踏まえ、「もう1回、今期の進捗をしっかりと示す中で、タイミングを見て次のステージに入りたい」と話した。

  また、政策保有株の売却については、取引先と対話を続け「ある程度、現実的な施策の中で加速度を上げている」と述べた。同社は26年3月末までの4年間で800億円(取得原価ベース)相当を削減する新たな計画を5月19日に発表した。従来の2倍のペースとなる。

(インタビューの内容を追加して更新します)
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