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FRBはひるまない見込み、5月の米雇用は伸び鈍化へ-6月3日発表

  • 5月雇用の伸び、過去1年間の実績と比べ最低の値が見込まれている
  • 一時的な兆候、金融当局を納得させるには十分ではない-ピアース氏

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6月3日に発表される5月の米雇用統計では、労働市場が依然タイトであることが示される見込みだが、月間の非農業部門雇用者数の伸びはより落ち着いたペースに変わる可能性がある。

  ブルームバーグ調査によれば、5月の非農業部門雇用者数の予想中央値は前月比約32万5000人増と、共に42万8000人増となった3、4月の伸びを下回る見込みだ。5月の予想数字もなお力強いものだが、過去1年間の実績との比較では最低の値となる。

US labor market in May is forecast to show more moderate, yet healthy job growth
 
 

  5月の失業率は3.5%と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来の低水準が見込まれ、平均時間給は前月比0.4%上昇の予想。

  連邦準備制度の当局者は、利上げを継続し、賃金の伸びとインフレを落ち着かせることを目指してより持続可能なペースでの雇用拡大を図る構えであり、恐らくこの雇用統計にはひるまないだろう。

  キャピタル・エコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、マイケル・ピアース氏はリポートで、「雇用者数の伸び鈍化と賃金上昇率の減速という一時的な兆候が見られたとしても、今後2回の会合で0.5ポイントの利上げを行う計画の金融当局を納得させるには十分ではないだろう」と指摘。同時に、「雇用の伸びと賃金上昇率が継続して鈍化すれば、金融当局は結局は秋までに引き締めペースの緩和を受け入れることになるだろう」との見方も示した。 

  ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、アナ・ウォン、エレーナ・シュルヤティエバ、アンドルー・ハズビー、エリザ・ウィンガーの4氏は、「2023年下期の米経済のリセッション(景気後退)入りのリスクは高く、一段と上昇しつつある。市場には9月に連邦準備制度が利上げを一時停止するとの観測もあるが、それは時期尚早と考える。金融当局がハト派にかじを切るのは年末になってからというのがわれわれのシナリオだ」との見方を示している。

  今週はウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事、セントルイス連銀のブラード総裁、クリーブランド連銀のメスター総裁らが米経済の見通しについて発言し、6月1日に地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される。  

原題:Fed Won’t Flinch as Labor Market Starts Tailing Off: Eco Week(抜粋)

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