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トレーダー、7週連続下落から脱却-ほぼ全ての相場が上昇する急旋回

  • S&P500種は週間ベースで2020年以来の大幅上昇
  • インフレとリセッションの間に妥協点見いだしたとの見方も
A monitor displays a S&P 500 Index chart on the floor of the New York Stock Exchange.

A monitor displays a S&P 500 Index chart on the floor of the New York Stock Exchange.

Photographer: Bloomberg/Bloomberg

5月27日終了週はほぼ全ての相場が上昇し、トレーダーは7週連続の挫折から抜け出した。大きく値上がりした投機的銘柄から超優良銘柄、ジャンク(投機的格付け)級を含む社債や米国債、商品に至るまで、今回は上昇への抵抗が少なかった。

  S&P500種株価指数はこの5日間で6%強、20日の安値からは9%上昇。この10年で最も長い週間ベースでの下落局面から脱し、2020年以来の大幅上昇を記録した。株式以外のリターンはそれほど大きくはないものの、前向きなトーンが優勢だった。主要資産のほぼ全てが上げ、昨年12月以来の好調さとなった。ドルと暗号資産(仮想通貨)だけが値を下げた。

  相場が大きく上昇した週は苦しむトレーダーにとって救いに感じられるのは確かだが、それはより大きな実態の一部でもある。今年の懲罰的なボラティリティーは、それを読み切れない人に重いコストを強いている。

  ソーファイの投資戦略責任者、リズ・ヤング氏はブルームバーグテレビジョンで「急いで底打ちを宣言したり、ピークや転換点だと論じようとする時ではない。正直なところ、転換点は日々起きているからだ」と語った。  

S&P 500 has best week since 2020 after a long string of weekly losses
 
 

  高速度での相場上昇の意味合いは熱っぽく論議されてもいる。強気派にとっては、これほど広範な上昇は底入れの特徴であり、十分なダメージが既に織り込まれたというコンセンサスのようなものだ。一方で懐疑派は、弱気相場においては感情(およびショートカバー)が一時的に優位になり、ほぼ全面的に相場を押し上げるのは全く普通のことだと言う。  

  テーミス・トレーディングの株式トレーディング共同責任者、ジョゼフ・サルッツィ氏は「問題が消えたわけではないのは確かだが、インフレとリセッション(景気後退)の間にちょっとした落としどころを見いだしたという楽観論がある」と電話で語った。

  米金融当局の政策の道筋とそれが経済に及ぼす影響を巡る不透明感が極端な見方をあおる中で、2022年はボラティリティーが相場を支配してきた。今月の早い時期には、インフレ退治に向けた米当局の積極的な引き締め策がリセッションを引き起こすというシナリオが優勢だった。

  今では住宅とインフレに関する統計の悪化や、米連邦公開市場委員会(FOMC)が5月3-4両日に開いた会合の議事要旨が比較的明るい内容だったことから、トレーダーは当局が年内に引き締めペースを緩めるか一時停止する可能性に賭けている。

原題:

Big Up Week for Everything Is Latest Sudden Twist for Traders(抜粋)

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