バリュー株の判断を引き下げ、リターン疑問視-クレディSとBofA
Farah Elbahrawy
Traders work on the floor of the New York Stock Exchange.
Photographer: Spencer Platt/Getty Images North Americaクレディ・スイス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BofA)は27日、バリュー株の投資判断をそれぞれ引き下げた。今年の株式市場では成長株を大きくアウトパフォームしてきたが、債券利回りがピークを付け、景気回復が徐々に停止に向かう中で投資妙味が薄れつつあるとの見方だ。
クレディ・スイスはバリュー株の判断を2020年5月以来維持していた「オーバーウエート」から「ベンチマーク」に引き下げた。アンドルー・ガースウェイト氏らストラテジストはリポートで「米インフレ連動国債(TIPS)の利回り上昇は大方が終了したとみている」と指摘。割安なバリュー銘柄は現在「かなり買われ過ぎ」の水準にあるとし、業績見通しが悪化したり購買担当者指数(PMI)が急低下したりする局面では成長株がアウトパフォームする傾向にあると説明した。
BofAは欧州のバリュー株と銀行株の投資判断を「アンダーウエート」とした。セバスチャン・レードラー氏らストラテジストはリポートで、「成長が減速し名目債券利回りが低下するとの当行予測は、来年初めまでに銀行とバリュー銘柄が成長株と比べ10%以上アンダーパフォームするとの見方に整合する」と説明した。

バリュー株(白)と成長株(青)のパフォーマンス
出所:ブルームバーグ
原題:
Credit Suisse, BofA Cut Value Stocks on Doubt Over Returns(抜粋)
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