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アップルのサプライヤーで働く人々、中国コロナ規制にいら立ち隠せず

  • 外部と接触遮断された「バブル」での仕事、約2カ月続く-広達電脳
  • 「誰もがこうした制約に閉口している」と従業員の1人

中国に製造拠点を置く米アップルのサプライヤー企業で混乱が生じている。上海での新型コロナウイルス感染拡大後、中国当局が堅持する徹底的にコロナを封じ込める「ゼロコロナ」政策が厄介な問題を引き起こしている一例だ。

  上海市は3月下旬から厳格なロックダウン(都市封鎖)を実施。台湾の広達電脳(クアンタ・コンピューター)が運営する上海工場では外部との接触が遮断されたいわゆる「バブル」の中で多くの人々が2カ月近く働き続けているが、もっと自由が欲しいと低賃金労働者を中心に反発が広がり始めている。報復の恐れがあるとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。数百人の従業員が警備員と対立したこともある。 

Situation In Shanghai As City Slowly Emerges From Lockdown
ロックダウン下の上海(5月18日)
Source: Bloomberg

  数人の従業員によると、5月上旬にはロックダウンが続くと供給品がなくなるのではないと懸念した多くの作業員が、日用品を求め警備体制が敷かれていた隔離障壁を越え殺到。下旬に入ると多くの従業員が台湾人管理職の宿舎を襲撃したとも報じられた。その前に封鎖の長期化と報酬を巡り言い争いがあり、これをきっかけに数時間のにらみ合いが起きたと何人もの従業員が確認している。

  上海に住む2500万人の生活は2カ月に及ぶロックダウンで大きな制限を受け続けており、人々はいら立ちを隠せないでいる。広達従業員の1人は「誰もがこうした制約に閉口している」と吐露。「特にいつ終わるのかも分からない中では、いたしかたないことだ」と言う。

  広達とアップルの担当者はこの記事についてコメントを控えた。広達は台湾証券取引所への4月の届け出で、上海拠点での生産を停止しており、地元当局の従業員保護規定に沿った対策を講じているとコメントしていた。

一線越えた習氏の「ゼロコロナ」、反発と暗い時代への連想広がる  

原題:Apple Supplier Faces Worker Revolt in Locked Down China Factory (抜粋)

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