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米国務長官、対中政策は「戦略的環境」重視-新冷戦望まず

更新日時
  • 習氏の下、中国は国内で抑圧強め国外で攻撃性強めた-ブリンケン氏
  • 米国は国内投資拡大しインド太平洋地域同盟国と緊密に協力していく
Antony Blinken, US secretary of state, speaks while outlining US strategy toward China at George Washington University.

Antony Blinken, US secretary of state, speaks while outlining US strategy toward China at George Washington University.

Photographer: Eric Lee/Bloomberg

ブリンケン米国務長官は26日、「中国周辺の戦略的環境」を形づくることで同国の行動に影響力を及ぼすことを目指していくと述べた。習近平国家主席の指導力を直接念頭に置いた演説で、バイデン政権の対中戦略を説明した。

  「習氏の下、中国共産党は国内で抑圧を強め、国外では攻撃性を強めた」とブリンケン氏は指摘。「世界は重大な瞬間を迎えている」とし、「中国政府がその軌道を変更するのに頼るわけにはいかない。従って米国は開かれた包摂的な国際システムというわれわれのビジョンを推し進めるため、中国政府を取り巻く戦略的環境を形づくっていく」と語った。

  中国は未来の産業を支配することを目指していると、ブリンケン氏は指摘。これに対して米国は国内投資を拡大するとともに、同盟国、特にインド太平洋諸国と緊密に協力した上で、「公平な競争の場」で中国と競い合うと説明した。習近平体制は中国に繁栄をもたらした国際システムを積極的に損なっているとブリンケン氏は批判した。

ブリンケン米国務長官の演説
Source: Bloomberg

  在米中国大使館の劉鵬宇報道官はブリンケン氏の見解について問われた際、「米国を追い越したり、取って代わったり、同国とのゼロサム的な競争をしたりすることは中国の目標では決してない。中国と米国は共に協力から利益を得るが、対立すれば利益を失う立場にあることは歴史と現実が示している」とコメントした。

  また、中国外務省の汪文斌報道官は北京で27日開いた定例記者会見で、ブリンケン長官が「中国の脅威を誇張している」と主張。「米国は中国との衝突や新冷戦を求めていないと長官が発言したことにわれわれは留意している」とし、米国の今後の行動を注視すると述べた。

Secretary Of State Blinken Testifies Before Senate Foreign Relations Committee
ブリンケン米国務長官
Photographer: Al Drago/Bloomberg

  ブリンケン氏はまた、米国は中国を世界経済から「切り離す」ことを望んでいないものの、「中国政府はその言葉をよそに、非対称のデカップリングを追求し、中国の世界への依存度を下げ、世界の中国依存を高めようとしている」と指摘。企業は中国市場へのアクセスを求めて西側の価値観を犠牲にすべきでないとも述べた。

  一方で、協力が可能な分野として、気候変動や食料安全保障、イランと北朝鮮による核開発への対処、新型コロナウイルス禍の最悪期から世界経済が回復する中での「国際的なマクロ調整」に言及。米国は中国との間で新たな冷戦が始まることを望んでいないと付け加えた。

原題:Blinken Aims at Xi in Speech Vowing to Shape Global Order (1)(抜粋)

(第5段落に中国外務省報道官のコメントを追加し更新します)
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