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ロシア産原油を韓国沖で積み替え、制裁でタンカー調達難も中国勢工夫

  • 極東コズミノ港から韓国の麗水沖へ輸送し大型タンカーに積み替え
  • これまでは中国まで5日ほどかけて直接運搬されていた

ウクライナ侵攻を巡る対ロシア金融制裁を踏まえ、多くの船主がロシア産原油の取り扱いを避ける中、東シベリアからの原油調達を絶やさないよう、少なくとも中国の買い手1社が異例な手法を採っている。大型タンカーに海上で積み替えて輸送する方法だ。

  船舶ブローカーによれば、ロシアのESPO原油は比較的小型のタンカーで極東コズミノ港から韓国の麗水沖に運ばれ、そこで中国に向かう大型タンカーに積み込まれるという。

  こうした搬送プロセスはESPO原油では異例。通常は中国に直接向かう小さめのタンカーに積み込まれ、5日かけて同国まで運ばれる。小型から大型のタンカーに海上で積み替える方法は時間もコストも余分にかかるが、ブローカーによると、船主と買い手はコズミノ港から原油を運搬する船舶の準備を優先し、こうしたやり方が一般的になりつつある。対ロシア制裁を背景に利用可能なタンカーが減り、配備に工夫を凝らす必要があるという。

Russian oil flows to China
 
 

  船舶追跡データによれば、2隻のLR2タンカー「Yang Li Hu」「Yang Mei Hu」は5月16-18日にESPO原油を積み込んだ後、大型のVLCCタンカー「Yuan Qiu Hu」に積み替えるため麗水に向かった。このVLCCタンカーが中国に向かう時点での積載量は4分の3だったという。

  船舶ブローカーは、中国の中遠海運控股(COSCOシッピング・ホールディングス)が保有するこれらタンカーは、中国の石油取引会社UNIPECがチャーターしていたと説明。COSCO広報担当者のオフィスに電話したが応答はなかった。電子メールでの問い合わせも返信は得られていない。

  UNIPECの親会社である中国石油化工集団(シノペックグループ)広報室の北京在勤担当者はコメントを控えた。

Ship chartering cost from Russia to China rises as shipowners shun route
 
 

原題:Rare Ship-to-Ship Transfers Keep Oil Moving From Russia to China (抜粋)

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