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LNG市場、冬に歴史的不足に陥る方向-世界で確保急ぐ動き

  • 欧州、ロシア産輸入を年末までに3分の2減らす方針
  • 中国、コロナとの闘い年内に落ち着いて工業用需要が拡大する見通し

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液化天然ガス(LNG)市場は今年の冬に歴史的な不足に見舞われそうだ。世界各国でLNG確保を急ぐ動きがある。

  発電や暖房に利用される天然ガスについて欧州は、パイプラインで供給されるロシア産輸入を年末までに3分の2減らし、米国産やアフリカ産LNGに置き換える方針。このためLNGの獲得競争が激化している。一方、中国は新型コロナウイルス感染拡大との闘いが年内に落ち着き、同国の工業用需要が拡大する見通し。

  例年ならLNG輸入業者は需要がピークとなる冬季に備え夏の間に在庫を増やすが、今年はその動きが早まっているようだ。韓国と日本の公益企業は既に2023年初めまでの調達を確保する方向だ。迫りつつある供給危機で電気料金とインフレ率が上昇するリスクがあるほか、貧困国が天然ガスを確保し損ねる恐れもある。

  シンプソン・スペンス・ヤングのエネルギー・デリバティブ世界責任者ジェームズ・ホイッスラー氏は「この冬については誰もが緊張している。通常の状況下であっても供給逼迫(ひっぱく)があらゆる点から示唆されるが、追加のリスクもある」と指摘した。

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Source: Bloomberg

  ライスタッド・エナジーが今月まとめたリポートによると、22年の世界需要は4億3600万トンと、供給(4億1000万トン)を上回る見通し。消費急増を受け全世界の新たなプロジェクトは10年余りで最高水準にあるが、大半が24年より後にならないと新たな供給に加わらない見通しという。

原題:

Natural Gas Market Is Hurtling Toward Historic Winter Shortages(抜粋)

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