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ヘッジファンド、成長株からのローテーション急ぐ-ゴールドマン

更新日時
  • ポジション調整は十分に迅速には行われていない
  • 人気のロング50銘柄中3分の1余りが依然テクノロジー株
Stock market information on the floor of the New York Stock Exchange.

Stock market information on the floor of the New York Stock Exchange.

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米S&P500種株価指数の年初来パフォーマンスが1932年以降で最悪となる中、ヘッジファンドは困難な状況に直面し、レバレッジ縮小と成長株からのローテーションを急いでいるとゴールドマン・サックス・グループが指摘した。

  ベン・スナイダー氏らストラテジストの20日のリポートによると、ポジション調整は十分に速いペースでは行われていない。ヘッジファンドがロングにしている銘柄のリストにエネルギー株4銘柄が入ったものの、50銘柄中3分の1余りが依然、テクノロジー株だという。

  リポートは799ファンドの保有資産を分析。これらのファンドは4-6月(第2四半期)初め時点で株式ポジションが計2兆4000億ドル(約306兆円)。

  ゴールドマンによれば、人気の高いロングポジションのパフォーマンスが悪かったため、ヘッジファンドの年初来リターンは過去最悪で、株式ヘッジファンドの平均はマイナス9%。ゴールドマンがHFRのデータを引用した。

  テクノロジー株は新型コロナウイルス禍以降の反発を主導してきたが、今年は米連邦準備制度の引き締め方針の中で売り込まれている。

Most preferred hedge fund positions have trailed the S&P 500 this year
 
 

  「ここ数週間は強い売り圧力が特徴だったが、多くの投資家グループの間で依然として高い株式エクスポージャーは、マクロ見通しが改善しない限り一段の売り圧力のリスクがあることを示唆する」とスナイダー氏は分析した。

  テクノロジー株の下落にもかかわらず、マイクロソフトなど巨大ハイテク銘柄であるいわゆる「FAAMG」が引き続き最も人気のあるロングポジションで、マイクロソフトの人気は依然としてトップクラス。

  ただ、工業株と素材株が増え、アップルとアマゾン・ドット・コム、テスラからは徐々に離れつつある動きも見られる。また、最も割高で不採算の成長株へのエクスポージャーは特に減っているという。

Nasdaq 100 Index P/E ratio is near its long-term average
 
 

  投資家の考えがTINA(There Is No Alternative=他の選択肢がない)からTARA(There Are Reasonable Alternative=他の合理的な選択肢がある)に変化し、市場全体で広範な資産再配分が行われているとの見方も示した。

  個人・機関投資家が株式全体、特に成長株から資金を引き揚げていることを指摘し、「ヘッジファンドにとっては株価下落、レバレッジ低下、流動性の低さという悪循環がさらに悪化し、今年の市場環境を厳しいものにしている」と説明した。

原題:Goldman Says Hedge Funds’ Rush to Dump Growth Wasn’t Fast Enough、Goldman Says Hedge Funds Can’t Rotate Fast Enough Out of Growth(抜粋)

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