北京ロックダウンの懸念、再び強まる-新規感染100人に迫る
Kevin Ding
更新日時
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22日の北京新規感染は99人-今回の感染拡大局面で最多
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22日の上海新規感染は558人-隔離外での新規感染者はいなかった
中国の首都、北京市が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)に入るとの懸念が再び強まっている。同市の新規感染者は22日に99人と、前日の61人から増加し、現在の感染拡大局面で最多となった。
習近平政権は徹底的なコロナ封じ込めを図る「ゼロコロナ」戦略を堅持。中国の金融センター、上海市は前例のないロックダウンを余儀なくされ、地方当局が初期対応を誤れば、感染急拡大に見舞われかねないという警戒感も広がっている。

北京の居住区にある病院の外(5月22日)
Photgrapher: Noel Celis/AFP/Getty Images
中国の新規感染者数は22日に802人と、前日の824人から減少。ピークは4月13日の3万人近くだった。
上海市は23日に掲載した声明で、22日に同市で新規感染者が558人報告されたと明らかにした。そのうち無症状感染は503人。死者は1人増えた。
隔離外での新規感染者はいなかった。21日の新規感染者は622人。

上海の一部では約2カ月のロックダウンが続く
Daybreak: Australia
上海市はロックダウン解除に向け市内の一部を低リスクと分類するために用いる基準を22日に示した。6月からコロナ陽性もしくは市中感染が14日間にわたり報告されない地区を低リスクと定義するという。

上海の地下鉄駅(5月21日)
Photographer: Yin Liqin/China News Service/Getty Images
原題:Beijing Sees Most Cases This Outbreak, Reviving Lockdown Angst、Shanghai Adds 558 Local Covid-19 Cases; None Outside Quarantine、Shanghai Looks to Categorize Parts of City Low-Risk for Covid (抜粋)
(北京の状況などを追加して更新します)
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