セントルイス連銀総裁、利上げ前倒しなら23年には利下げ可能にも
Steve Matthews-
ブラード総裁、年末までに政策金利を3.5%とすることを改めて支持
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0.5ポイント利上げ、当面は良い計画-今後のデータに注意が必要

James Bullard, president and chief executive officer of the Federal Reserve Bank of St. Louis.
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。
米セントルイス連銀のブラード総裁は、利上げを積極的に前倒しし、年末時点で政策金利を3.5%にすべきだとの見解を示した。またそうした利上げが奏功すれば、インフレを鈍化させ、2023年ないし24年に利下げに動くこともあり得ると指摘した。
総裁は20日、FOXビジネスのインタビューで、「私は年末までに3.5%に引き上げるべきだと述べてきた。これは一部同僚が考えるより高い水準だ」とし、「より前倒しし、インフレとインフレ期待を抑制できれば、それだけ状況の改善も進む。23、24年にはインフレがしっかり抑制され、政策金利を引き下げることもあり得る」と語った。
ブラード総裁は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が適切だとしている6月と7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利上げへの支持を改めて示した。また0.75ポイントの利上げについても、選択肢から排除はできないと述べた。
パウエル議長、今後2回の0.5ポイント利上げの可能性重ねて指摘 (1)
総裁は「われわれはインフレを抑制する必要があり、当局にはそのための良い計画があると私は考えている」とし、「0.5ポイントは当面は良い計画だ。いつものことだが、今後入手する経済とインフレに関するデータに注意を払う必要がある。金融政策では確実な約束というものは決してできない。様子を見ながら進めていく」と述べた。
原題:Fed’s Bullard Says Front-Loading Could Lead to Rate Cuts by 2023(抜粋)